国際結婚前に知っておくべき在留資格の基礎知識

国際結婚を考えている方にとって、重要なポイントの一つが**「在留資格(ビザ)」**です。適切な手続きを理解し、スムーズに日本での新生活を始めるためには、基礎知識の習得が不可欠です。

本記事では、結婚ビザの種類・取得手順・必要書類・注意点について、最新情報をもとに詳しく解説します。


在留資格とは?

在留資格とは、外国人が日本に滞在し活動するために必要な法的ステータスのことです。留学、就労、定住など30種類以上があり、国際結婚に関わる主な在留資格は「日本人の配偶者等」です。

👉 参考:
法務省:在留資格の一覧


国際結婚で必要な在留資格の種類

以下は、国際結婚後に配偶者が日本に滞在するために取得できる主な在留資格です。

在留資格名対象特徴
日本人の配偶者等日本人と結婚した外国人就労制限なし、最長5年更新可能
定住者特別な事情がある外国人柔軟な活動が可能、就労もOK
特定活動(結婚準備中など)一時的な滞在許可結婚手続き中の滞在を許可

※「留学生」「技能実習生」などからの在留資格変更も可能ですが、一定の審査基準があります。


「日本人の配偶者等」ビザの取得条件

「日本人の配偶者等」ビザを取得するには、以下の要件を満たす必要があります。

  • 日本人との法的に有効な婚姻関係
  • 実態のある結婚生活(偽装結婚の疑いがない)
  • 日本人配偶者の安定した収入や生活基盤の証明
  • 結婚の経緯、交際の証明書類(写真、チャット履歴など)

👉 内部リンク:日本人の配偶者ビザが不許可になる理由


申請に必要な書類と流れ

必要書類の一例(日本で申請する場合)

  • 在留資格認定証明書交付申請書
  • 戸籍謄本(日本人配偶者)
  • 婚姻証明書(外国人配偶者の母国発行)
  • 住民票・身元保証書
  • 写真(2枚以上)
  • 納税証明書・所得証明書

👉 関連記事:日本人の配偶者ビザに必要な書類一覧

流れ

  1. 書類の準備・作成
  2. 入国管理局への申請
  3. 約1〜3か月の審査
  4. 在留資格認定証明書の交付
  5. 配偶者の入国または在留資格変更

不許可にならないための注意点

  • 交際歴や結婚の実態が不明確だと、偽装とみなされる恐れあり
  • 書類不備や記載ミスがあると審査に遅れ
  • 日本人配偶者の収入が不安定な場合は追加説明が必要

💡対策:交際写真や手紙、ビデオ通話の履歴などで関係性の実在を証明する


永住権・帰化との違い

項目配偶者ビザ永住権帰化
有効期間1〜5年無期限永住
就労制限なしなしなし
国籍取得なしなし日本国籍を取得

国際結婚後、配偶者ビザ → 永住権 → 帰化申請とステップアップする方も多いです。

👉 関連記事:永住ビザとの違いは?「日本人の配偶者等」ビザとの比較ガイド


よくある質問(FAQ)

Q1:偽装結婚と疑われるとどうなりますか?
→ 調査や事情聴取が行われ、ビザが不許可・取り消しになる場合があります。

Q2:申請は本人で行うべき?
→ 本人でも可能ですが、行政書士など専門家に依頼するのが安心です。


まとめ

国際結婚においては、愛情だけではなく法的手続きも不可欠です。特に在留資格の取得は、今後の生活の基盤となる重要なステップ。

✔ ポイントまとめ:

  • 「日本人の配偶者等」ビザは就労制限なしで人気
  • 書類の正確性と交際の実態証明が重要
  • 永住権や帰化も将来的に検討可能

📌 詳しく知りたい方は:出入国在留管理庁公式ページ をチェック!

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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法