在留期間更新における「素行善良」とは?審査基準・注意点・落ちないコツを詳しく紹介

はじめに

外国人が日本に長期間滞在するには、在留期間更新の手続きが必要です。その審査の中でも特に重要視されるのが、「素行が善良であること」という要件です。

この記事では、「在留期間更新」「素行」「善良」というキーワードを軸に、審査で重視されるポイント・落とされないための対策・よくある失敗例をわかりやすく解説します。


1,在留期間更新とは?

在留期間更新とは、現在の在留資格を維持したまま、滞在期限を延長するための手続きです。更新を許可されるためには、次のような条件が審査されます。

  • 在留資格に合致した活動を継続しているか
  • 日本での生活が安定しているか
  • 素行が善良であるか

この中でも、あいまいな表現でわかりづらいのが「素行が善良」であるという条件です。


2,「素行が善良」とはどういう意味?

法務省によると、「素行が善良」とは日本の法令を守り、社会人として常識的な生活をしているかどうかを判断する基準です。これは単に犯罪歴がないというだけでなく、日常生活の行動全体が問われます。

チェックされる主なポイント

項目評価の内容
犯罪歴の有無前科がある場合は厳しく審査される
交通違反歴軽微な違反でも複数回あるとマイナス評価
税金の支払い状況市民税・所得税などの滞納がないか
年金・健康保険の支払い支払っていないと善良でないとみなされる可能性
日常の生活態度虚偽申告、DV、近隣トラブルなども対象になることがある

3,在留期間更新で「素行が善良」と評価されるためのポイント

① 税金・社会保険をきちんと納める

税金や保険料の未納は「善良でない」と判断される大きな理由になります。以下の書類を用意しておくと安心です。

  • 納税証明書(市区町村役場で取得可能)
  • 健康保険料納付証明書(加入している保険組合から取得)

② 交通違反に注意

小さな交通違反でも、短期間に複数回あるとマイナス評価の可能性があります。違反があった場合は、反省の意思を示すことが重要です。

③虚偽の書類は絶対NG

虚偽の申告や偽造書類を提出すると、在留期間更新が却下されるだけでなく、退去強制の対象になるリスクもあります。書類は正確かつ誠実に準備しましょう。

④安定した生活基盤を示す

職業や収入が安定していることも、善良な素行を示す一つの要素です。次のような書類が有効です。

  • 在職証明書
  • 給与明細
  • 雇用契約書
  • 銀行の残高証明書

4,よくある質問(FAQ)

Q1: 軽い交通違反でも影響がありますか?

A: 1回程度の軽微な違反(駐車違反など)であれば大きな問題にはなりませんが、短期間で何度も違反があると「素行不良」と判断されることがあります。

Q2: 税金を滞納していたが、完納した場合は?

A: 過去に滞納していても、現在すべて完納していることを証明すれば、大きな問題にはならないことが多いです。ただし、証明書を添付しましょう。

Q3: 離職中でも「善良」と見なされますか?

A: はい、必ずしも職に就いている必要はありませんが、離職理由や今後の生活計画を説明できることが重要です。失業保険の受給や就職活動中であることも示すとよいでしょう。


まとめ|「素行が善良」で在留更新をスムーズに!

在留期間更新の際、「素行が善良」であることは非常に重要です。日本で安定的かつ誠実に生活していることを証明することで、更新許可の可能性が高まります。

更新成功のポイント

  • 税金・保険料を期限内に支払う
  • 交通違反に気をつける
  • 書類に嘘をつかない
  • 安定した生活基盤を証明する

しっかりと準備を整え、信頼される申請を目指しましょう。


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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法

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