【完全ガイド】外食業分野で技能実習から特定技能へ移行する方法と注意点|キャリアアップを目指す外国人向け
目次
はじめに
日本で外食業に従事する外国人技能実習生にとって、技能実習から特定技能への移行はキャリアアップの大きなチャンスです。
特に技能実習2号を良好に修了した方は、特定技能1号への移行が可能で、一定の条件で技能試験や日本語試験の免除も認められています。
この記事では、外食業分野における技能実習から特定技能への移行方法と注意点をわかりやすく解説します。
1. 外食業分野の特定技能制度の概要
特定技能ビザとは?
特定技能は、日本の人手不足が深刻な産業分野において、一定の専門技能を持つ外国人労働者を受け入れるための在留資格です。
外食業分野の特定技能対象
- 特定技能1号:外食業を含む16分野が対象
- 特定技能2号:現在、11分野が対象で、外食業も含まれています(2025年7月現在)
種類 | 対象分野数 | 主な特徴 | 家族帯同 |
---|---|---|---|
特定技能1号 | 16分野(外食業含む) | 最長5年の就労可能 | 原則不可 |
特定技能2号 | 11分野(外食業含む) | 更新可能で無期限滞在も可 | 可能 |
2. 技能実習2号良好修了者も特定技能1号の対象
技能実習制度の中で、2号を良好に修了した者は、特定技能1号へ移行できます。
この場合、特定技能の技能試験・日本語試験が免除される場合もあります。
外食業分野も同様で、技能実習2号修了者は優先的に特定技能1号の在留資格を申請可能です。
3. 技能実習から特定技能へ移行する具体的な方法
ステップ1:技能実習2号を良好に修了する
- 実習計画に基づき技能・知識を習得し、良好な評価で2号修了を目指します。
ステップ2:特定技能試験・日本語試験の免除条件を確認する
- 技能実習2号良好修了者は、特定技能1号の技能試験および日本語試験が免除されるケースがあります。
- 詳細は所轄の入国管理局に確認しましょう。
ステップ3:特定技能1号の在留資格変更申請
- 必要書類を揃えて、出入国在留管理庁に申請します。
4. 外食業分野の特定技能申請に必要な書類例
- 在留資格変更許可申請書
- 技能実習2号修了証明書(良好修了を証明)
- 雇用契約書
- 健康診断書
- パスポート、在留カード
- その他、入国管理局が指定する書類
5. 移行時の注意点
- 申請時期を逃さない
技能実習終了間際、または終了後すぐに申請を行い、在留資格切れを防ぎましょう。 - 特定技能1号は最長5年まで
長期就労希望者は特定技能2号への移行を目指すことも視野に。 - 法改正に注意
特定技能制度は制度変更があるため、最新の公式情報を必ず確認してください。
6. キャリアアップのためのポイント
- 日本語力の向上:コミュニケーション能力は職場での信頼につながります。
- 関連資格取得:食品衛生責任者などの資格取得が将来の評価アップに有利。
- 支援機関利用:地方自治体や業界団体の支援を活用しましょう。
参考リンク
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まとめ
外食業分野で技能実習2号を良好に修了した外国人は、特定技能1号への移行対象であり、技能試験・日本語試験の免除を受けられる場合もあります。
特定技能1号は最長5年の滞在期間で、長期的に働くには特定技能2号へのステップアップも重要です。
申請手続きや制度変更の最新情報をしっかり確認し、計画的にキャリアアップを目指しましょう。
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![]() 「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学)) 明治大学法科大学院修了 「資格」 行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法 |