農業分野の特定技能ビザ更新手続きと必要書類【完全ガイド】
農業分野で特定技能外国人として働いている方へ。
在留期間の更新手続きはいつ、どのように行えばよいのかご存じですか?
この記事では、農業分野の特定技能1号および2号の更新手続きの流れ、必要書類、注意点を徹底解説します。
目次
1. 特定技能ビザとは?農業分野の概要
特定技能ビザは、即戦力の外国人労働者を受け入れる制度として、2019年に創設された在留資格です。農業分野では特定技能1号が対象となり、農作業、畜産、収穫補助などの業務が許可されています。
2. 更新できる条件とは?
農業分野の特定技能1号ビザは最大5年間まで更新が可能です。更新には、以下の条件を満たしている必要があります。
- 引き続き同一企業に雇用されている
- 過去の勤務態度や出勤状況に問題がない
- 技能実習制度違反などの不正がない
- 支援計画が適切に実施されている(登録支援機関を利用している場合)
3. 更新手続きの流れ
- 申請準備(雇用側と外国人本人で必要書類をそろえる)
- 地方出入国在留管理局へ申請(在留期間満了の3か月前から可能)
- 審査期間(1~2か月程度)
- 更新許可通知→新しい在留カードの受け取り
※申請が遅れると在留資格を失う可能性があるため、余裕を持って手続きしましょう。
4. 必要書類一覧(雇用側・本人側)
🔹外国人本人が準備する書類
- 在留資格変更許可申請書(様式第1号)
- パスポートと在留カード
- 顔写真(縦4cm×横3cm)
- 雇用契約書の写し
🔹受け入れ機関(雇用主)が準備する書類
- 雇用契約書
- 受入れ機関の概要書
- 支援計画の実施状況報告書(登録支援機関がいる場合)
- 労働条件通知書
- 納税証明書(法人税・源泉徴収税)
5. 更新のタイミングと注意点
更新手続きは、在留期間満了の3か月前から可能です。以下の点に注意してください。
- 在留期限の直前は申請が混み合うため、早めに準備する
- 在留カードの有効期限を過ぎると不法滞在扱いになる
- 雇用主側が支援責務を怠ると、更新が認められない場合がある
6. 更新が不許可になるケースとは?
以下のようなケースでは、更新が認められないことがあります。
- 労働条件や実際の仕事内容が在留資格に適合していない
- 雇用契約の解除・解雇があった
- 技能試験や日本語能力に虚偽がある
- 過去に在留資格違反や法令違反があった
7. 特定技能2号への移行も視野に
2024年から、農業分野でも特定技能2号の対象拡大が始まりました。2号は更新回数に制限がなく、家族の帯同も可能です。
【参考記事】 農業分野における特定技能1号と2号の違いとは?取得要件からキャリアアップまで徹底解説
8. 行政書士に依頼するメリット
特定技能の更新申請は、専門知識が求められるうえに、ミスがあると不許可リスクもあります。
経験豊富な行政書士に依頼することで、以下のメリットが得られます。
- 最新の制度・法改正に即したサポート
- 書類の正確な作成・提出
- 審査期間中のフォロー対応
関連記事:特定技能ビザ申請を行政書士に依頼するメリットとは?【不許可を防ぐために重要な選択
9. まとめと関連リンク
農業分野で働く特定技能外国人にとって、ビザ更新は今後の在留生活に直結する重要な手続きです。更新には余裕を持ち、確実に準備しましょう。
関連リンク一覧
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![]() 「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学)) 明治大学法科大学院修了 「資格」 行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法 |