【完全ガイド】永住申請の流れと手続きのポイント|専門家が徹底解説
目次
はじめに
永住ビザ(永住者の在留資格)は、日本に長期間滞在し安定した生活を築いてきた外国人にとって、将来の安心を得るための重要なステップです。しかし、永住申請には厳格な要件と複雑な手続きが伴います。この記事では、永住申請の流れをステップごとに解説し、スムーズな申請のために押さえるべきポイントを専門家の視点でご紹介します。
永住申請の主な流れ【7ステップ】
ステップ1|永住申請の要件確認
まずは、自分が永住申請の要件を満たしているかを確認しましょう。主な要件には以下が含まれます:
- 原則として10年以上の日本在住(就労者等は5年以上で可)
- 安定した収入と納税実績
- 素行が善良であること
- 現在の在留資格が中長期的であること
- 日本語能力(明文化されていないが、ある程度の日常会話レベルが望ましい)
詳しくはこちら:永住許可に関するガイドライン(出入国在留管理庁)
ステップ2|必要書類の準備
永住申請には多くの書類が必要です。以下は主な書類の例です:
- 永住許可申請書
- 在留カードの写し
- パスポートの写し
- 住民票
- 所得課税証明書・納税証明書(過去5年分)
- 在職証明書または営業許可証(自営業の場合)
- 身元保証書(身元保証人が必要)
関連記事:永住申請の身元保証書の書き方|失敗しないポイントを行政書士が解説
ステップ3|地方出入国在留管理局への申請
必要書類をそろえたら、住民登録地を管轄する地方出入国在留管理局に申請します。申請には本人または行政書士による提出が可能です。
外部リンク:地方出入国在留管理局一覧(出入国在留管理庁)
ステップ4|審査期間(目安:4か月〜8か月)
申請後は長い審査期間があります。審査中も現在の在留資格が有効である必要があります。
- 不足書類の追加提出を求められることがあります
- 状況に応じて面談が実施される場合もあります
関連記事:永住申請が不許可になるのはどんな場合?主な理由と対策を徹底解説
ステップ5|結果通知
審査の結果は、はがきで自宅に通知されます。「許可」の場合は在留カードの変更手続きへ進みます。「不許可」の場合でも再申請は可能です。
ステップ6|在留カードの変更手続き
永住許可が下りたら、指定された期間内に出入国在留管理局で新しい在留カードを受け取ります。手数料は10,000円(収入印紙)です。
ステップ7|市区町村への届け出
永住者としての在留カードに変更後、住民票の内容変更届を市区町村へ届け出る必要があります。
永住申請を成功させるための3つのポイント
- 書類の正確性と整合性を重視
不備のある書類や矛盾は不許可の原因になります。 - 納税・年金・保険の記録をしっかり管理
滞納履歴があると不利になります。 - 専門家(行政書士)への相談を検討
初めての方や不安のある方は、ビザ専門の行政書士に依頼することで許可率が上がることも。
関連記事:永住申請を行政書士に依頼するメリットとは?|申請成功率を上げるための重要ポイント
よくある質問(FAQ)
Q. 永住ビザと帰化の違いは?
A. 永住は日本国籍を取得しないまま在留資格が「無期限」になる制度、帰化は日本国籍を取得する制度です。
関連記事:永住と帰化の違いとは?|外国人が日本に長期滞在するための選択肢を比較解説
Q. 永住許可後の義務は?
A. 在留期間更新が不要になりますが、転居届や再入国許可の取得など、基本的な届け出義務は残ります。
まとめ|永住申請は計画的に進めよう
永住申請は時間も労力もかかる手続きですが、正しい流れを理解し、要件と書類をしっかり準備することで、許可の可能性は高まります。不安がある場合はビザ専門の行政書士に相談することで、安心して申請を進められるでしょう。
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外部リンク
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![]() 「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学)) 明治大学法科大学院修了 「資格」 行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法 |