永住申請の身元保証書の書き方|失敗しないポイントを行政書士が解説

はじめに

日本の永住ビザを申請する際、「身元保証書」は必須の提出書類の一つです。書き方を間違えると、申請が受理されない可能性もあるため、正確かつ丁寧に記入する必要があります。本記事では、行政書士の視点から、永住申請に必要な「身元保証書」の書き方をわかりやすく解説します。


身元保証書とは?

**身元保証書(みもとほしょうしょ)**とは、永住を希望する外国人が日本に引き続き滞在するにあたり、一定の信頼性を保証する日本人または永住者の保証人が提出する書類です。

この書類には、以下の3点を保証する旨が記載されます:

  • 生活費の支弁
  • 帰国旅費の負担
  • 法令順守の指導

👉 永住許可に関するガイドライン


【記入前に確認】保証人の要件

身元保証人になれるのは以下の条件を満たす方です:

  • 日本国籍を持つ成人
  • 永住者または特別永住者
  • 安定した収入がある
  • 過去に重大な法令違反歴がない

※原則として、配偶者や勤務先の上司、友人などが該当しますが、信頼関係と責任感が重要視されます。


身元保証書の書き方:ステップ別解説

① 書式の入手

身元保証書は出入国在留管理庁の公式サイト(外部リンク)からPDF形式でダウンロード可能です。


② 各項目の記入方法

項目記入内容
永住を希望する者の氏名ローマ字と漢字(例:John Smith/ジョン・スミス)
生年月日西暦で記入(例:1990年1月1日)
国籍・地域国名を記入(例:アメリカ)
住所現在の住民票上の住所を記入
保証人の氏名漢字とフリガナ(例:田中 太郎/タナカ タロウ)
保証人の住所住民票に基づいた正確な住所
保証人の職業会社員、自営業など明確に記載
勤務先会社名と所在地
保証人の署名必ず自筆で署名し、押印(認印でも可)

記入内容は誤りがないよう慎重に確認しましょう。特に、住所や氏名の表記ミス、署名漏れは要注意です。


よくある質問(FAQ)

Q1. 保証人がいない場合はどうすればいい?

A. 永住申請においては原則として保証人が必要です。信頼できる知人・職場関係者に相談しましょう。

Q2. 保証人の収入証明は必要?

A. 身元保証人の納税証明書等を準備しておくと安心です。


行政書士からのワンポイントアドバイス

永住申請の成功率を高めるには、形式だけでなく内容の信頼性と整合性が重要です。提出書類全体で「申請者が日本社会で安定的に生活していけるか」を証明する必要があります。

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まとめ

永住申請の「身元保証書」は、小さな1枚の用紙ですが、審査において大きな役割を果たします。以下のポイントを押さえて、確実に準備を進めましょう:

  • 正しい書式を使用する
  • 保証人は要件を満たす信頼できる人物
  • 記載ミスや署名漏れを防ぐ
  • 必要に応じて専門家のアドバイスを受ける

関連リンク・参考資料

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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法