永住者の配偶者ビザ申請に必要な書類と手続きの全解説

はじめに

「日本に永住している配偶者と一緒に日本で暮らしたい」――そんな希望を叶えるのが**永住者の配偶者等ビザ(在留資格)**です。この記事では、永住者の配偶者ビザ取得に必要な書類や申請の流れ、注意点、審査のポイントを専門家目線でわかりやすく解説します。


永住者の配偶者ビザとは?

永住者の配偶者等ビザとは、日本において「永住者」の在留資格を持つ外国人の配偶者や実子などが対象となる在留資格です。

主な特徴

  • 就労制限なし(※技能実習など一部例外あり)
  • 最長5年までの在留期間が認められる
  • 永住権の申請が比較的早く可能

参考出入国在留管理庁 在留資格一覧(外部リンク)


永住者の配偶者ビザの対象者

対象説明
永住者の配偶者法的に婚姻関係が成立している必要があります(内縁関係は不可)
永住者の実子日本で出生し、引き続き日本に居住する意思がある場合

必要書類一覧【2025年最新版】

以下は「配偶者」として申請する場合の主な提出書類です。ケースによって追加書類を求められることがあります。

1. 共通書類(本人・配偶者関係)

  • 在留資格認定証明書交付申請書(申請者記入)
  • 写真(縦4cm×横3cm・申請日から3か月以内)
  • パスポートの写し
  • 永住者の在留カードの写し
  • 戸籍謄本(日本人との婚姻歴がある場合)または外国人婚姻証明書(訳文付き)
  • 住民票(世帯全員分・続柄記載あり)

2. 収入・生活基盤の証明

  • 配偶者(永住者)の課税証明書+納税証明書(直近1年分)
  • 職業証明書類(在職証明書・源泉徴収票など)
  • 預貯金通帳の写し(残高証明が必要な場合あり)

3. 結婚の信ぴょう性を示す資料

  • 結婚写真(交際から現在まで)
  • LINE・SNSなどのやり取り(翻訳付き)
  • 質問書(出入国在留管理局所定)
  • 交際履歴・結婚に至る経緯を記した文書(任意)

🔍 関連記事:永住者の配偶者ビザ「質問書」の書き方|記入例付きでわかりやすく解説


申請手続きの流れ

ステップ内容
STEP 1必要書類を準備し、提出先となる地方出入国在留管理局を確認
STEP 2「在留資格認定証明書交付申請」を行う(申請者または代理人が可能)
STEP 3審査期間:約1〜3ヶ月程度(内容により変動)
STEP 4在留資格認定証明書の発行 → 海外在住者はビザ申請、在日中の人は変更申請へ

審査のポイントと注意点

審査で見られる主なポイント

  • 結婚の実態(偽装結婚ではないか)
  • 経済的な自立(生活保護に依存しないか)
  • 同居の実態(別居状態だとマイナス)

よくある不許可理由

  • 提出書類の不足または不備
  • 虚偽の申告(交際開始時期・婚姻事実の改ざんなど)
  • 在留資格の不正利用の疑い

よくある質問(FAQ)

Q1. 日本で結婚したばかりでも申請できますか?
可能ですが、婚姻生活の実態を立証する資料が重要です。交際期間が短い場合は、より多くの証拠資料を添えましょう。

Q2. 永住者が無職でも申請できますか?
 無職でも申請は可能ですが、**生活基盤の安定性(預金や支援者の存在)**を証明する必要があります。

Q3. 子どもも一緒に呼びたい場合は?
「永住者の配偶者等」ビザでは、子どもも対象に含まれる場合があります。出生証明書や戸籍謄本などで親子関係の証明が必要です。


専門家に依頼すべきケースとは?

以下のような場合は、行政書士やビザ専門家に相談することをおすすめします。

  • 結婚後すぐで証拠が少ない
  • 以前にビザ申請で不許可歴がある
  • 永住者に十分な収入がない
  • 海外から同時に複数人を呼び寄せたい

まとめ

永住者の配偶者ビザの申請は、結婚の実態や経済的な基盤、正確な書類提出が重要です。不備があると審査に時間がかかるばかりか、不許可となるリスクも。最新情報をチェックし、必要に応じて専門家のアドバイスを受けながら進めましょう。


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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法