経営・管理ビザとは?資本金500万円の理由・取得条件・申請手順を徹底解説

■ 経営・管理ビザとは?【外国人の起業に必須】

「経営・管理」ビザとは、日本で会社を設立・経営・運営する外国人向けの在留資格です。主に以下のようなケースが該当します:

  • 外国人が日本で新しく会社を設立し、その会社を運営する
  • 外国企業の日本支社・支店の代表者になる
  • 既存企業の経営者・管理職として働く

✅【参考リンク:出入国在留管理庁公式サイト】
在留資格「経営・管理」


■ なぜ資本金500万円が必要なのか?【出資基準の実態】

「経営・管理ビザ」を取得するには、次のどちらかの条件を満たす必要があります:

  • 常勤の日本人スタッフ2名を雇用する
  • 事業に充てる資本金が500万円以上であること

● 入管が重視する「事業の実現性」

資本金500万円という金額は、日本で事業を開始・継続するための最低限の運転資金として入管が目安にしている額です。500万円未満での申請も可能性はありますが、事業の実現性が低いと判断されるリスクが高くなります。


■ ビザ取得の主な条件まとめ【2025年対応版】

条件項目内容
資本金原則500万円以上
オフィスの確保法人登記可能な事務所が必要(バーチャルオフィス不可)
事業計画書収支計画・人員計画など具体性が求められる
雇用要件原則不要だが、雇用予定があると評価が高まる
本人の経歴経営・ビジネス経験があると有利

✅【内部リンク】
👉 【完全ガイド】会社設立から経営管理ビザ取得までの流れ|外国人起業家向け


■ 申請の流れ【ステップ別】

  1. 会社設立の準備(商号・所在地・目的などを決定)
  2. 法人登記(公証人役場で定款認証 → 法務局で登記)
  3. 事務所の確保(賃貸契約書を用意)
  4. 資本金の払い込み(個人口座を一時的に利用)
  5. ビザ申請書類の作成(事業計画書、履歴書、登記事項証明書など)
  6. 入管に申請(審査期間:約1〜3か月)
  7. ビザ取得後に在留カード受け取り・銀行口座開設

■ よくある失敗例と対策

失敗例対策
バーチャルオフィスを借りた法人登記可能な物件か事前確認が必要
事業計画が曖昧売上見込み、集客戦略、顧客像を明確に記載
資本金を他人から借りた自己資金である証拠が必要(振込元口座名義など)

■ 外国人起業家の支援制度【活用できる公的支援】

  • 日本政策金融公庫の創業融資
  • 各自治体のスタートアップビザ制度(東京、大阪、福岡など)
  • 法人設立支援センターや商工会議所の無料相談

✅【外部リンク】
日本政策金融公庫|外国人起業支援
Startup Visa Japan(経産省)


■ まとめ

「経営・管理ビザ」は、日本で合法的にビジネスを始めるための強力な手段ですが、資本金500万円の準備と確実な事業計画が鍵となります。制度のポイントを理解し、正しい手続きを踏めば、外国人でも日本での起業は十分に実現可能です。


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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法