特定技能2号ビザ取得の流れと必要書類|申請手続き完全ガイド
特定技能2号ビザ(在留資格「特定技能」)の取得手続き・必要書類・申請の流れを徹底解説。建設業・造船・自動車整備など11分野の対象分野、申請前の準備から許可後の手続きまで、企業・外国人双方が押さえるべきポイントをまとめました。
目次
1. 特定技能2号ビザとは
特定技能2号ビザは、在留資格「特定技能」の一部で、熟練技能を持つ外国人労働者が対象です。特定技能1号ビザに比べ、以下の特徴があります。
- 更新可能:期間更新は無期限
- 家族帯同可能:配偶者や子供の帯同が可能
- 対象分野限定:特定分野での熟練技能が条件
特定技能2号は、より高度な技能が求められ、特定技能1号からの移行も可能です。
2. 特定技能2号ビザの対象分野
特定技能2号ビザで外国人を受け入れ可能な分野は11分野に拡大されています。
- 建設業
- 造船・舶用工業
- 自動車整備業
- 航空業
- 宿泊業
- 農業
- 漁業
- 飲食料品製造業
- 素形材産業
- 電子・電気機器関連産業
- 機械・金属関連産業
2025年現在、特定技能1号は16分野が対象ですが、2号は熟練技能を必要とする11分野に限定されています。
3. 取得条件・申請資格
特定技能2号ビザを取得するためには、次の条件を満たす必要があります。
- 対象分野の実務経験
- 熟練技能の証明
- 技能評価試験に合格していること
- 雇用契約の締結
- 受入企業との契約書で職務内容・待遇を確認
4. 特定技能2号ビザの申請手続きの流れ
ステップ1:受入企業による受入れ計画の策定
- 特定技能2号対象分野での就労内容・労働条件を明記
- 外国人材受入れの準備状況(住居・生活支援など)を確認
ステップ2:技能評価試験の合格
- 特定技能1号からの移行の場合、2号の技能評価試験合格証を用意
- 対象分野の熟練技能を証明
ステップ3:在留資格認定証明書(COE)申請
- 外国人本人が申請
- 必要書類:パスポート、写真、雇用契約書、技能評価試験合格証、身元保証書など
ステップ4:入国管理局による審査
- 在留資格認定証明書(COE)の発行
- 審査期間:約1~3か月
ステップ5:ビザ申請・入国
- 在留資格認定証明書(COE)を基に日本大使館・領事館でビザ申請
- 入国後、在留カードが発行される
5. 必要書類一覧
書類 | 詳細 |
---|---|
在留資格認定証明書交付申請書 | 入国管理局の所定用紙 |
写真 | 最近3か月以内に撮影した縦4cm×横3cm |
パスポートの写し | 写真ページを含む全ページ |
雇用契約書 | 雇用条件・職務内容を明記 |
技能評価試験合格証 | 対象分野の証明書 |
身元保証書 | 日本での生活支援責任者が作成 |
在職証明書 | 特定技能1号での就労実績がある場合 |
6. 申請時の注意点
- 雇用契約内容の不備
- 技能評価試験の有効期限切れ
- 生活支援体制の不足
7. 許可後の手続き
- 在留カード取得・住民登録
- 社会保険・雇用保険加入
- 更新・変更手続き
- 家族帯同手続き
8. Q&A:よくある質問
Q1. 2号は11分野すべて対象ですか?
A1. はい、建設・造船・自動車整備など11分野で受入れ可能です。
Q2. 家族を帯同できますか?
A2. 可能です。配偶者・子供の書類が必要です。
Q3. 2号から永住申請できますか?
A3. 就労期間や安定性次第で可能ですが、1号から2号への移行が前提です。
Q4. 申請期間は?
A4. COE発行まで1~3か月、その後ビザ取得で1~2週間程度です。
9. まとめ
特定技能2号ビザは熟練技能を持つ外国人が長期就労できる制度で、家族帯同や無期限更新が可能です。
- 申請には技能評価試験合格証や受入企業との契約書が必要
- 書類の不備や生活支援体制の不足に注意
- 許可後も社会保険加入や更新手続きが必要
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![]() 「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学)) 明治大学法科大学院修了 「資格」 行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法 |