留学ビザ(在留資格「留学」)の更新方法と注意点【完全ガイド】

日本で留学中の外国人にとって、留学ビザ(在留資格「留学」)の更新は非常に重要な手続きです。
更新手続きを正しく行わなければ、不法滞在や将来のビザ申請に影響する可能性があります。
この記事では、更新手続きの流れ、必要書類、審査のポイント、よくある質問、注意点を含め、行政書士の視点で詳しく解説します。


1.留学ビザ更新とは?

「留学ビザ」とは、日本の大学・専門学校・日本語学校などに通う外国人留学生が取得する在留資格です。
ビザには有効期限(在留期間)があり、期限が切れる前に在留期間更新許可申請を行わなければなりません。

更新を行うことで、引き続き日本で合法的に学び続けることができます。
もし更新を忘れて在留期限を過ぎると、不法滞在となり、今後のビザ申請や就労、永住申請にも大きな影響を与えることがあります。


2.留学ビザの在留期間と更新時期

在留期間の種類

留学ビザの在留期間は通常、以下のように設定されます。

  • 4年3月
  • 3年3月
  • 3年
  • 2年3月
  • 2年
  • 1年3月
  • 1年
  • 6月
  • 3月

初回のビザでは1年または2年が多く、学校の学期や在籍期間に応じて決定されます。

更新の申請時期

留学ビザ更新は、在留期限の3か月前から申請可能です。
早めに準備を始め、学校に在留カードの期限を確認してもらいましょう。

在留期限を1日でも過ぎると「不法残留」となり、退去強制の対象になる可能性があります。


3.留学ビザ更新の許可条件

更新が認められるには、以下の条件を満たしている必要があります。

  • 学校に在籍していること(在学証明書で確認)
  • 出席率が良好であること(目安:80%以上)
  • 学業成績が一定以上であること
  • 学費を滞納していないこと
  • 生活費をまかなえる資金があること

出席率の重要性

学校によっては出席率が低い場合、更新が不許可となることがあります。
特に日本語学校では授業の出席が重視されます。出席率の証明は、学校が発行する出席率証明書で確認されます。

学費未納や生活費不足

学費未納や生活費不足は、更新拒否の大きな理由です。
更新申請時には学費納付証明書や預金残高証明書の提出が求められます。


4.留学ビザ更新に必要な書類一覧

更新申請に必要な主な書類は以下の通りです。

  1. 在留期間更新許可申請書
  2. パスポート
  3. 在留カード
  4. 在学証明書
  5. 成績証明書・出席率証明書
  6. 学費納付証明書(領収書など)
  7. 経費支弁者の預金残高証明書・送金証明書
  8. アルバイトをしている場合:資格外活動許可証の写し
  9. 写真(縦4cm×横3cm)

申請先は居住地を管轄する出入国在留管理局です。
詳細は法務省の公式サイトでも確認できます。
出入国在留管理庁:在留期間更新許可申請


5.留学ビザ更新の手続きの流れ

  1. 学校から必要書類を受け取る
  2. 在留期間更新許可申請書を作成
  3. 必要書類をそろえて入管に提出
  4. 入管で審査(通常2〜4週間)
  5. 結果通知(許可または不許可)
  6. 許可後、新しい在留カードを受け取る

3〜4月は留学生の更新申請が集中し、入管が混雑します。余裕をもって準備しましょう。


6.留学ビザ更新の審査ポイント

成績と出席率

学校の成績や出席率が良好であることが重要です。
一時的に成績が落ちても、改善意欲や授業参加状況が評価される場合があります。

経費支弁能力

生活費や学費をまかなえることが必要です。
送金証明書や預金残高証明書が不足していると不許可のリスクがあります。

アルバイト状況

資格外活動許可を受けた範囲内でアルバイトを行っているか確認されます。
週28時間を超えるアルバイトは更新拒否の原因となることがあります。


7.よくある質問(Q&A)

Q1:更新中でもアルバイトはできますか?

A:はい、現在のビザが有効であれば可能です。ただし**資格外活動許可の範囲内(週28時間以内)**で働く必要があります。

Q2:成績が悪くても更新できますか?

A:一時的に成績が下がっても、出席率や学習意欲が認められれば更新されることがあります。
学校側の推薦や説明書を添付すると効果的です。

Q3:支弁者が変更になった場合は?

A:支弁者変更の理由書と新しい支弁者の収入証明・預金残高証明を提出してください。


8.更新が不許可になる主な理由

  • 出席率の低下(80%未満)
  • 学費未納
  • 経費支弁能力不足
  • 資格外活動違反(アルバイトのやりすぎ)
  • 虚偽の書類提出

不許可の場合は、理由を確認して再申請できる場合があります。
行政書士に相談することで、改善策や補足資料の作成が可能です。


9.専門家に依頼するメリット

  • 入管運用に基づいた申請書作成
  • 出席率・成績の補足説明書作成
  • 不許可後の再申請サポート
  • 在留カード更新手続きの漏れを防止

安心して学業を続けたい留学生は、専門家に相談することをおすすめします。


10.留学ビザ更新のまとめ

  • 在留期限の3か月前から申請可能
  • 出席率・学費・生活費の3点が最重要
  • 書類不備や虚偽は不許可の原因
  • 不安な場合は行政書士など専門家に相談

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  「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」  同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))  明治大学法科大学院修了 「資格」  行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」  入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法
「記事監修」
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運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

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「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
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