短期滞在ビザ(短期滞在査証)とは?親族訪問・観光・商用で必要な手続きと完全ガイド


1,短期滞在ビザ(短期滞在査証)とは何ですか?

短期滞在ビザ(短期滞在査証)とは、外国人が 日本に一時的に滞在するためのビザ です。
在留資格「短期滞在」に該当し、 観光・親族訪問・商用などの非営利活動 を目的とした入国に利用されます。

  • 日本に90日以内滞在できる
  • 収入を伴う就労活動は不可
  • 招へい人や身元保証人が必要なケースがある

参考:出入国在留管理庁|在留資格「短期滞在」


2,短期滞在ビザが必要な国と不要な国(ビザ免除国一覧)

日本には、ビザ免除国制度 があり、対象国の国籍を持つ外国人は短期滞在ビザを申請せずに入国できます。

  • アメリカ、カナダ、EU諸国、オーストラリア、韓国など → ビザ免除国
  • 中国、フィリピン、ベトナム、インドなど → 短期滞在ビザが必要

最新のビザ免除国一覧はこちら :外務省|査証免除国・地域(短期滞在)


3,短期滞在ビザの種類(目的別)

短期滞在ビザには、目的に応じた種類があります。

  1. 観光ビザ
    • 観光、友人訪問、文化体験など
    • 招へい人不要で申請可能
  2. 親族訪問ビザ
    • 日本に住む親族を訪問する場合
    • 招へい人・身元保証人が必要
  3. 商用ビザ
    • 会議・商談・契約交渉など
    • 招へい人不要だが、会社関係の資料が必要

4,短期滞在ビザの在留期間(15日・30日・90日)

短期滞在ビザは 最長90日間 まで許可されます。

  • 15日間
  • 30日間
  • 90日間

※申請内容や当局の判断により、希望より短い日数で許可されることもあります。


5,短期滞在ビザの申請に必要な書類

基本書類

  • ビザ申請書
  • 写真(縦4.5cm × 横3.5cm)
  • パスポート
  • 戸籍謄本や住民票(親族訪問の場合)
  • 滞在予定表
  • 招へい理由書

招へい人が準備する書類(親族訪問・商用など)

  • 住民票
  • 在職証明書または確定申告書
  • 身元保証書

6,招へい人・身元保証人の役割

招へい人 … 外国人を日本に呼ぶ人
身元保証人 … 滞在中の費用や規律を保証する人

・ 親族訪問ビザの場合は 日本に住む家族が招へい人・保証人 になることが多いです。
・ 商用ビザの場合は 取引先企業 が招へい人になります。


7,短期滞在ビザの申請の流れ

  1. 外国人本人が母国の日本大使館・領事館に申請
  2. 招へい人が日本から必要書類を送付
  3. 審査(通常1〜2週間)
  4. ビザ発給・渡航

8,短期滞在ビザ申請が不許可になる主な理由

  • 滞在目的が不明確
  • 過去にオーバーステイ歴がある
  • 提出書類の不備
  • 経済的基盤が不十分
  • 長期滞在の疑いがある

9,よくある質問(Q&A形式)

Q1. 短期滞在ビザでアルバイトはできますか?
A. できません。短期滞在ビザは就労不可です。

Q2. 90日を超えて滞在できますか?
A. 原則不可です。超える場合は別の在留資格への変更が必要です。

Q3. 親族訪問ビザはどの親族まで対象ですか?
A. 両親、配偶者、子供、祖父母、兄弟姉妹などの親族です。友人訪問は「観光」に分類されます。

Q4. 複数回入国できるマルチビザはありますか?
A. 一部の国に対してマルチビザが発給されます(例:中国、インド、フィリピンなど)。


10,まとめ:短期滞在ビザ申請のポイントと専門家に依頼するメリット

短期滞在ビザは、観光・親族訪問・商用 などで広く利用されるビザですが、書類不備や目的の不明確さで 不許可になるケース も少なくありません。

特に「親族訪問」や「商用」の場合、招へい人や保証人の書類が重要 になります。
入管手続きに精通した行政書士に相談することで、不許可リスクを下げ、スムーズに許可取得 できる可能性が高まります。

関連記事:

無料相談

まずは、無料相談に、お気軽にお申込み下さい。ご相談の申し込みは、「お問い合わせページ」から承っております。なお、無料相談は事前予約制とさせて頂いています。
 
「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法