永住者でも在留カードの更新が必要?期限・手続き・注意点【完全ガイド】

永住者でも在留カードの更新は必要です。期限は7年ごとに更新手続きが必要で、忘れると生活に支障が出る可能性も。本記事では、永住者の在留カード更新の流れや必要書類、注意点を行政書士がわかりやすく解説します。


はじめに|「永住だから更新不要」は誤解です

「永住者になったから、もうビザの更新は不要ですよね?」
これは永住申請をされたお客様からよくいただくご相談です。

確かに永住者は在留期間の更新は不要です。
しかし実際には、在留カードには7年ごとの有効期限が設けられており、永住者でも定期的な更新が義務付けられています。

本記事では、永住者の在留カード更新手続きのポイントと注意点をわかりやすくまとめました。


1. 永住者とは?【おさらい】

「永住者(永住許可)」とは、日本に無期限で在留でき、就労制限もない在留資格です。

永住者のメリット

  • 在留期間の更新が不要(無期限の在留資格)
  • 職業制限なし(どんな仕事も可能)
  • 社会的信用度が向上(ローン審査・賃貸契約など有利)

詳しくはこちらもご覧ください
永住ビザ申請完全ガイド|要件・手続き・必要書類を徹底解説


2. 永住者でも在留カードの更新が必要な理由

在留カードと永住許可は別物

  • 永住許可 → 無期限
  • 在留カード → 7年ごとに更新が必要

この違いを理解することが重要です。

更新を怠った場合のリスク

  • 在留カード不所持の違反状態となる
  • 過料(罰金)の対象
  • 銀行・勤務先・行政手続きでトラブルになる可能性

参考:出入国在留管理庁「在留カードの有効期間の更新申請」


3. 永住者の在留カード更新手続き【申請方法】

更新可能時期

有効期限満了の 3か月前から申請可能

申請窓口

居住地を管轄する 出入国在留管理局

必要書類

  • 在留カード更新申請書
  • 顔写真(縦4cm×横3cm)
  • パスポート(所持している場合)
  • 現在の在留カード

4. 在留カード更新を忘れた場合の影響

在留資格(永住許可)自体は取り消されません。
しかし、在留カードを所持していない状態は違法となり、以下の影響があります。

  • 公的機関での手続きができない
  • 銀行口座の開設や更新に支障
  • 勤務先での雇用継続に影響

5. 更新時にチェックしておきたいポイント

  • 住所変更が反映されているか
  • 国籍・氏名変更があれば併せて手続き
  • 再入国許可の期限も確認

関連記事
永住申請と転職の関係|審査で不利になるケースと有利になるケースを徹底解説


6. Q&A|よくある質問

Q1: 永住者は在留期間更新は不要ですか?

A: はい。在留期間の更新は不要ですが、在留カードは7年ごとに更新が必要です。

Q2: 更新を忘れたら永住資格はなくなりますか?

A: 永住資格そのものは失われませんが、在留カード不所持の違法状態になります。

Q3: 在留カード更新に不許可はありますか?

A: 永住者の場合、本人確認のための形式的な手続きのため、不許可になることはほとんどありません。

Q4: 在留カードをなくした場合は?

A: 14日以内に入管で再交付申請が必要です。警察への遺失届提出も必要です。


まとめ|永住者でも在留カード更新は必須

  • 永住者でも 7年ごとに在留カードの更新が必要
  • 更新は有効期限の3か月前から申請可能
  • 更新忘れは生活上の大きなトラブルにつながる

安心して日本で暮らし続けるために、在留カードの更新を忘れずに行うことが大切です。

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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法