留学ビザから高度専門職ビザへの変更手続きとメリットまとめ
目次
はじめに
日本での留学経験を活かし、キャリアアップを目指す外国人留学生にとって「高度専門職ビザ」は魅力的な選択肢です。
本記事では、留学ビザから高度専門職ビザへの変更方法や取得要件、さらに高度専門職ビザのメリットやポイント制について詳しく解説します。
また、永住申請における優遇措置についてもわかりやすく紹介します。
1. 高度専門職ビザとは?
高度専門職ビザは、日本が高度な専門知識や技術を持つ外国人を積極的に受け入れるための在留資格です。
研究者、技術者、経営管理者など、特定の専門職種での就労を前提としています。
2. 留学ビザからの変更方法
留学生が高度専門職ビザへ変更するには、以下の流れが基本です。
- 就職先の確定:高度専門職に該当する職種で内定を得る
- ポイント計算:ポイント制で一定の基準を満たす
- 在留資格変更許可申請:最寄りの入国管理局で申請
なお、留学ビザからの変更は「在留資格変更申請」として扱われ、必要書類や手続きは通常の高度専門職ビザ申請と同様です。
3. 高度専門職ビザの取得要件(ポイント制)
高度専門職ビザはポイント制で評価され、以下のような項目でポイントが付与されます。
項目 | ポイント例 |
---|---|
学歴 | 大学卒業以上で評価 |
職歴 | 関連分野での実務経験 |
年収 | 高収入ほど高ポイント |
年齢 | 若年層の方が加点される |
日本語能力 | 日本語能力試験(JLPT)などの資格で評価 |
その他資格・実績 | 博士号取得や特許保有など |
最低70点以上での申請が必要です。詳細なポイント計算は出入国在留管理庁公式サイトの高度専門職ポイント計算ツールを参照してください。
4. 高度専門職ビザのメリット
高度専門職ビザには、多くのメリットがあります。
- 在留期間が最大5年(更新可能)
- 配偶者の就労制限なし(配偶者ビザでの就労が自由)
- 永住申請の優遇措置(通常より短期間で申請可能)
- 家族の帯同が容易
- 複数の在留資格を同時に保有可能(副業や研究活動も認められる場合あり)
5. 永住申請における優遇措置
高度専門職ビザ保持者は、永住申請の際に以下の優遇を受けられます。
- 滞在期間短縮:通常10年の滞在歴が、3年または1年に短縮可能(ポイント数により異なる)
- 日本語能力の免除や緩和
- 申請書類の簡素化
このため、留学生から高度専門職ビザを取得し、キャリアを積むことで日本での長期安定生活を目指しやすくなります。
6. Q&A
Q1. 留学ビザから高度専門職ビザへの変更は難しいですか?
A1: ポイント制を満たし、適切な職に就くことができれば可能です。専門分野の実務経験や高い学歴があれば有利です。
Q2. 高度専門職ビザのポイント計算はどうやって行いますか?
A2: 法務省の公式ポイント計算ツールを利用し、学歴や職歴、年収などを入力して計算します。
Q3. 配偶者や子どもも一緒に日本で暮らせますか?
A3: はい。高度専門職ビザ保持者の家族は帯同が可能で、配偶者も働けるため生活の安定が期待できます。
7. 参考リンク
おわりに
留学ビザから高度専門職ビザへ変更することで、日本でのキャリアの幅が大きく広がります。ポイント制の理解と準備をしっかり行い、メリットを最大限活かして将来の永住権取得も視野に入れていきましょう。
もし具体的な手続きや条件について不明点があれば、専門の行政書士や入国管理局に相談することをおすすめします。
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![]() 「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学)) 明治大学法科大学院修了 「資格」 行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法 |