在留資格変更|外国人看護学生が医療ビザへ切り替えるための完全ガイド

日本で看護師を目指して学び、国家試験に合格した外国人留学生にとって、次のステップは**「留学ビザから医療ビザへの変更」**です。この在留資格変更手続きは将来の日本での看護師キャリアを築くための重要な一歩となります。

本記事では、必要な条件・手続きの流れ・注意点まで、わかりやすく丁寧に解説します。


1. 医療ビザとは?どんな在留資格?

医療ビザ(在留資格「医療」)は、外国人が日本国内で看護師・准看護師・保健師・助産師などとして就労することを目的とした在留資格です。対象職種が明確化され、特に外国人看護師の受け入れ制度が拡充されています。

関連リンク:出入国在留管理庁|在留資格「医療」


2. 留学ビザから医療ビザへ変更できる条件

留学生が医療ビザに変更するには、以下の条件をすべて満たす必要があります:

必須条件内容
国家資格取得日本で看護師国家試験に合格していること
資格登録厚生労働省にて看護師免許証の交付を受けていること
雇用先決定医療機関と雇用契約が締結されていること(正職員・常勤が望ましい)
業務内容日本で取得した看護資格に基づく医療・看護業務であること
経歴の整合性学歴・在留歴・就職内容に矛盾がないこと

3. 在留資格変更手続きの流れ

  1. 就職先の内定を得る
  2. 必要書類を準備
  3. 出入国在留管理局へ在留資格変更申請
  4. 審査(1〜2ヶ月程度)
  5. 許可後、新しい在留カードの交付

4. 必要書類一覧

以下が一般的に求められる書類です:

  • 在留資格変更許可申請書(様式あり)
  • パスポートおよび在留カード
  • 写真(縦4cm×横3cm)
  • 雇用契約書(就業条件明記)
  • 雇用先の登記事項証明書・決算書
  • 看護師免許証の写し
  • 看護師国家試験の合格通知書
  • 履歴書および卒業証明書(看護専門学校・大学等)

5. 変更申請時の注意点

虚偽書類は厳禁:申請内容に虚偽があると、将来的な永住や再入国にも影響します。

就職先が適正な医療機関か確認:小規模施設や人材派遣業態では不許可になる可能性があります。

在留期限の管理を徹底:在留期限直前の申請はリスクがあるため、1~2ヶ月前までに申請を推奨。

生活基盤・日本語能力も評価対象:審査官は「長期就労できるか」という視点で判断します。


6. 医療ビザへの変更が不許可になるケース

  • 看護師資格が未取得(合格通知のみで申請は不可)
  • 雇用先が非医療業種(事務業務等)
  • 学歴と職歴の整合性がない(例:観光学科卒→看護師希望)
  • 日本語能力に不安がある

7. まとめ|確実に変更するためのポイント

  • 日本で看護師資格を取得した留学生は、医療ビザへの変更が可能
  • 就職先や業務内容の適正性が審査のカギ
  • 書類の不備や申請のタイミングに注意し、信頼できる行政書士に相談するのも有効

ビザ変更はキャリアの分岐点。しっかり準備し、未来を切り開きましょう!


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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法