【比較解説】技術・人文知識・国際業務ビザ vs 高度専門職ビザの違いとは?
目次
永住申請・家族帯同・優遇制度でどちらが有利?
「技術・人文知識・国際業務ビザ」と「高度専門職ビザ」の違いとは?永住申請のしやすさ、家族帯同の条件、各種優遇制度まで徹底比較。自分に合った在留資格選びの参考に!
技術・人文知識・国際業務ビザとは?
技術・人文知識・国際業務ビザは、日本の企業で働く外国人にとって代表的な就労ビザの一つです。
【対象職種】
- 技術:ITエンジニア、機械設計など
- 人文知識:経理、法務、マーケティングなど
- 国際業務:翻訳・通訳、貿易業務、語学講師など
【ポイント】
- 学歴または職歴要件あり
- 永住許可申請には原則10年の在留実績が必要
詳しくはこちら:技術・人文知識・国際業務ビザ(在留資格『技術・人文知識・国際業務』)とは?外国人就労の基本を徹底解説!
高度専門職ビザとは?
高度専門職ビザは、外国の高度人材を日本に呼び込むための優遇された在留資格です。ポイント制で審査され、一定点数(70点以上)を満たすと申請可能です。
【高度専門職の3分野】
- 高度学術研究活動(例:大学研究者)
- 高度専門・技術活動(例:エンジニア、金融アナリスト)
- 高度経営・管理活動(例:会社役員)
【ポイント】
- 永住許可までの在留期間が短縮(1年または3年)
- 配偶者も就労可能
- 親の帯同が可能になる場合もある
詳細:高度専門職ビザとは?日本で働く外国人のための特別な在留資格を徹底解説!
【比較①】永住申請のしやすさ
項目 | 技術・人文知識・国際業務 | 高度専門職 |
---|---|---|
永住要件 | 原則10年在留 | 最短1年(条件あり) |
日本在住年数 | 長期必要 | 短期でも可(ポイント加算が条件) |
安定収入 | 必要(目安:300万円以上) | 高収入ほど有利(年収600万以上推奨) |
結論:永住を目指すなら高度専門職が圧倒的に有利。
【比較②】家族帯同の条件と特典
項目 | 技術・人文知識・国際業務 | 高度専門職 |
---|---|---|
配偶者の帯同 | 可 | 可(就労も可) |
子どもの帯同 | 可 | 可 |
両親の帯同 | 不可 | 条件付きで可能(子育て支援など) |
高度専門職なら、配偶者の就労や親の帯同までカバー。家族と一緒に長期滞在したい方におすすめ。
【比較③】在留優遇制度とその他のメリット
項目 | 技術・人文知識・国際業務 | 高度専門職 |
---|---|---|
在留期間 | 1年/3年/5年 | 5年固定(更新容易) |
永住申請の審査 | 通常 | 優先審査あり |
入国・再入国手続き | 通常 | 空港での入国審査簡素化、再入国許可免除制度あり |
制度的にも高度専門職は優遇が多く、ビジネス活動や生活の自由度が高い。
どちらを選ぶべき?
✔ 技術・人文知識・国際業務ビザが向いている人
- 日本で初めて就労する若手外国人
- ポイント制に届かない人(学歴・年収など)
✔ 高度専門職ビザが向いている人
- 高学歴、高収入の専門職
- 家族と日本で長期的に暮らしたい人
- 永住を早期に取得したい人
よくある質問(FAQ)
Q. 技術・人文知識・国際業務ビザから高度専門職に変更できますか?
A. はい、要件(ポイント70点以上)を満たせば変更可能です。
Q. 高度専門職ビザで起業はできますか?
A. 高度経営・管理活動分野であれば可能です。
Q. 永住を取得後は在留資格の期限はなくなりますか?
A. はい。永住者となれば在留資格の期限はなくなります。もっとも、在留中のビザ要件を満たしていなければ永住は許可されません。
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まとめ
「技術・人文知識・国際業務ビザ」は幅広い職種に対応する一方で、永住や家族帯同では制限があります。
一方「高度専門職ビザ」はハードルが高いものの、優遇措置が多く、永住や生活の自由度が格段に高まります。
自分のキャリアやライフプランに合った在留資格を選ぶことが、将来の安定した日本滞在への第一歩です。
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![]() 「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学)) 明治大学法科大学院修了 「資格」 行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法 |