1,中国人の帰化申請の必要書類は、日本で全て取得できますか?

 帰化申請で必要となる書類は、申請人の国籍によって異なってきます。中国人が帰化申請する場合、すべての必要書類を日本国内で取得することはできません。中国本土にある公証処で取得する必要のある書類が必ず必要になります。中国に帰国して取得する、又は中国の親族などに代理申請してもらい、国際郵便で日本に郵送してもらう必要があります。

2,中国本国で取得する書類は何ですか?

 中国で取得する必要のある書類は下記の通りです。これらの中国書類には、日本語翻訳文を付ける必要があります。日本語翻訳は要約では不可です。中国書類全体の日本語翻訳が必要となります。日本語翻訳書類には、必ず訳者の氏名、住所、翻訳年月日を記載してください。

中国本国で取得する書類(⑥を除く)
①出生公証書(本人)
 本人の出生公証書(出生証明書)を取得します。
②結婚公証書(本人・父母)
  申請人が未婚の場合は、本人の結婚公証書は必要ありません。
 申請人が日本人と婚姻している場合で、日本の婚姻手続を先に行った場合は、中国で結婚の登録がなされません。よって、この場合も結婚公証書は必要ありません。もっとも、日本の戸籍謄本(婚姻日が記載されたもの)が必要となります。
③離婚公証書(本人・父母)
申請人や父母が離婚している場合は、離婚公証書が必要となります。
④死亡公証書
父又は母が亡くなっている場合に死亡公証書が必要になります。
⑤親族関係公証書(本人・父母・兄弟姉妹が記載されているもの)
⑥国籍証明書
 国籍証明書は駐日中華人民共和国大使館で取得できます。日本国籍を取得した時に中国国籍を自動的に喪失することを証明するものです。
「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了  
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法