留学ビザ(在留資格「留学」)取得までの手順は、どうなりますか?

 留学ビザ(在留資格「留学」)を取得するまでの流れは、およそ以下のような流れとなります。

手順1 志望校の受験

 留学ビザは、日本の教育機関で教育を受けることを目的としたビザです。よって、日本の教育機関に在籍することが大前提となります。まずは、志望校を決めて出願し入学試験を受験します。入学試験の実施方法は学校によって様々です。受験するために来日する必要がある場合もあります。査証免除対象国の国籍の場合は、短期ビザを取得しなくても来日することができます。それ以外の国の国籍の場合は、母国の在外日本国大使館で査証を取得する必要があります。短期ビザで日本に滞在できる期間は、15日・30日・90日のいずれかとなります。

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手順2 入学許可証の取得

 入学試験に合格した場合は、受験校から入学許可証が送られてきます。この入学許可証は、留学ビザの申請の際に提出する必要があります。

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手順3 在留資格認定証明書交付申請

 管轄する地域の地方出入国在留管理局へ在留資格認定証明書交付申請を行います。申請人本人が行うこともできますが、その場合は来日する必要があります。多くの場合は、志望校が代理人となって申請しています。また、行政書士などの取次者に依頼することで、母国にいても申請することも可能です。

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手順4 在集資格認定証明書を申請人本人へ送付

 許可の場合、在留資格認定証明書(COE)が代理人や取次者の下へ地方出入国在留管理局から郵送されてきます。代理人や取次者は、在留資格認定証明書の原本を海外の申請人もとへ郵送します。

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手順5 査証申請

 入国するためには在外日本国大使館で査証を取得する必要があります。日本から在留資格認定証明書が郵送されてきたら、母国の日本国大使館で査証申請をしてください。査証申請に在留資格認定証明書が必須というわけではありませんが、審査に時間がかかります。在留資格認定証明書を取得してから申請したほうが、日本で一度審査され在留が許可されているという信頼があるので、査証審査が早く終わります。

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手順6 入国・在留カード取得

 査証を取得したら、日本へ渡航し、空港で上陸許可申請をします。この時、パスポート・査証のみならず、在留資格認定証明書の原本も必要となります。在留資格認定証明書の原本も必要なので、忘れずに必ず持参してください。場合によっては、入学許可証の提示を求められる場合もあります。よって、入学許可証も持参しておくことが望ましいいと考えます。上陸許可が下りたら、在留カードを取得してください。在留カードには在留資格「留学」と記載されています。日本在留中は、常に在留カードを持ち歩くことが義務付けられています。

①新千歳・成田・羽田・中部・関西・広島・福岡空港の場合

 新千歳・成田・羽田・中部・関西・広島・福岡空港では、在留カードが交付されます。また、パスポートには「上陸許可」の認定シールが押されます。上陸後14日以内に在留カードをもって居住地の市区町村役場で住民登録をしてください。

②上記以外の空港の場合

 上記7空港以外からの入国の場合は、空港で在留カードが交付されることはありません。上陸許可後、パスポートに「上陸許可」の認定シールと「在留カード後日交付」の印が押されます。居住地の市区町村役場にパスポートを持って住民登録を行ってください。後日、入管から在留カードが送られてきます。

「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了  
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法