韓国の家族関係証明書とは?帰化申請で必要な理由を行政書士が解説

はじめに

日本に長年住む韓国籍の方が日本国籍を取得するためには、帰化申請を行う必要があります。
帰化申請では、日本の戸籍に代わる「本国の身分関係証明書」の提出が必要になります。

韓国籍の方の場合、その中心となる書類が

「家族関係証明書(가족관계증명서)」

です。

実務上、帰化申請では次のような疑問が多くあります。

  • 家族関係証明書とはどんな書類?
  • なぜ帰化申請で必要なのか?
  • 基本証明書や婚姻関係証明書との違いは?
  • どこで取得できるのか?
  • 基準地が分からない場合はどうする?

この記事では、帰化申請を専門に扱う行政書士の視点から、韓国の家族関係証明書の意味・役割・取得方法・帰化申請での重要性を詳しく解説します。


韓国の家族関係証明書とは

家族関係証明書の概要

**家族関係証明書(가족관계증명서)**とは、
本人を基準として

  • 父母
  • 養父母
  • 配偶者

などの親族関係を証明する韓国の公的証明書です。

日本でいうと

戸籍謄本の一部情報

に近い書類といえます。

ただし日本の戸籍と違い、韓国では2007年に戸籍制度が廃止され、現在は

家族関係登録制度

に基づく証明書が発行されています。


家族関係証明書に記載される主な内容

家族関係証明書には、主に以下の内容が記載されます。

基本情報

  • 氏名
  • 生年月日
  • 性別
  • 登録基準地(旧本籍)

家族関係

  • 配偶者

つまり、

「誰の子どもで、誰と結婚していて、子どもは誰か」

という家族関係の基本情報が確認できます。


兄弟姉妹は記載されない

家族関係証明書は

本人を中心とした証明書

のため

  • 兄弟
  • 姉妹

は記載されません。

兄弟姉妹関係を証明する場合は

父母の家族関係証明書

を取得する必要があります。


韓国の戸籍制度との違い

韓国では2007年5月に

戸籍制度が廃止

されました。

現在は

家族関係登録制度

に変わっています。

日本との違いを比較すると次の通りです。

日本韓国
戸籍制度家族関係登録制度
戸籍謄本家族関係証明書
除籍謄本除籍謄本(旧戸籍)

帰化申請では

  • 家族関係証明書
  • 基本証明書
  • 婚姻関係証明書
  • 除籍謄本

など複数の書類を提出します。


帰化申請で家族関係証明書が必要な理由

日本の帰化申請では、

申請者の身分関係を証明する書類

の提出が必要です。

法務局が求める書類の中にも

  • 家族関係証明書
  • 婚姻関係証明書
  • 入養関係証明書

などが挙げられています。

では、なぜ家族関係証明書が必要なのでしょうか。


理由① 本国の身分関係を確認するため

帰化申請では

  • 本当に韓国籍か
  • 誰の子どもか
  • 結婚しているか
  • 子どもがいるか

などの身分関係の確認が必要です。

日本人の場合は戸籍で確認できますが、
外国人の場合は

本国の公的書類

で確認する必要があります。

そのため韓国籍の方の場合、

家族関係証明書

が重要になります。


理由② 国籍関係を確認するため

帰化申請では

国籍の確認

が必須です。

例えば

  • 二重国籍の可能性
  • 家族の国籍
  • 出生時の国籍

などを確認します。

家族関係証明書は

親子関係を確認できる書類

なので

国籍審査の重要資料になります。


理由③ 家族構成を確認するため

帰化申請では

  • 配偶者
  • 同居家族

なども審査対象になります。

例えば

  • 扶養関係
  • 生計状況
  • 婚姻関係

などを確認します。

そのため

家族構成を証明する書類

として家族関係証明書が必要になります。


家族関係証明書と他の韓国証明書の違い

帰化申請では、韓国の証明書が複数必要です。

主な書類の違いを整理します。

書類内容
基本証明書出生・死亡・改名などの基本事項
家族関係証明書父母・配偶者・子
婚姻関係証明書婚姻・離婚
入養関係証明書養子関係

つまり

家族関係証明書だけでは情報が足りません。

帰化申請では

複数の証明書を組み合わせて提出

します。


家族関係証明書の取得方法

家族関係証明書は次の方法で取得できます。

韓国で取得

取得場所

  • 市役所
  • 区役所
  • 大法院インターネット

日本で取得

日本に住んでいる場合は

  • 韓国大使館
  • 韓国領事館

で取得できます。

申請時には

  • 身分証
  • 住民登録番号
  • 登録基準地

などが必要です。


家族関係証明書の翻訳は必要?

帰化申請では

外国語書類には翻訳が必要

です。

つまり

  • 韓国語原本
  • 日本語翻訳

の両方を提出します。

翻訳者は

  • 本人
  • 翻訳会社

などでも問題ありません。


帰化申請でよくあるトラブル

登録基準地が分からない

韓国書類の取得には

登録基準地(旧本籍)

が必要です。

これが分からないと

書類取得が難しくなります。

対処方法

  • 親族に確認
  • 除籍謄本取得
  • 韓国役所に照会

などがあります。


家族関係証明書だけでは足りない

帰化申請では

以下の書類も必要になります。

  • 基本証明書
  • 婚姻関係証明書
  • 除籍謄本

これらを揃える必要があります。


帰化申請で必要な韓国書類一覧

代表的な書類は次の通りです。

必須書類

  • 家族関係証明書
  • 基本証明書
  • 婚姻関係証明書

ケース別

  • 入養関係証明書
  • 親養子入養証明書
  • 除籍謄本

帰化申請Q&A

Q 家族関係証明書は必ず必要ですか?

はい。
帰化申請では身分関係を証明する書類として必要です。


Q 家族関係証明書だけで帰化申請できますか?

できません。

通常は

  • 基本証明書
  • 婚姻関係証明書

なども提出します。


Q 日本で取得できますか?

できます。

韓国大使館や領事館で取得可能です。


Q 有効期限はありますか?

明確な期限はありませんが

発行3か月以内

の提出が一般的です。


まとめ

韓国の家族関係証明書は、

  • 父母
  • 配偶者

などの家族関係を証明する公的書類です。

帰化申請では

  • 身分関係の確認
  • 国籍確認
  • 家族構成確認

のために提出が必要になります。

また帰化申請では

  • 基本証明書
  • 婚姻関係証明書
  • 除籍謄本

なども合わせて提出する必要があります。

韓国書類は

  • 登録基準地
  • 書類の種類
  • 翻訳

などでトラブルが多い分野です。

帰化申請をスムーズに進めるためには、
専門家のサポートを受けることも重要といえるでしょう。

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参考リンク

 
「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法

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