モンゴル人の親族を日本に呼ぶには?必要な手続き・ビザ完全ガイド【在留資格別・親族関係別に徹底解説】
目次
はじめに|「親族を日本に呼びたい」はよくあるが、実はハードルが高い
「モンゴル人の両親を日本に呼びたい」
「兄弟姉妹を日本で一緒に暮らさせたい」
「親族を短期滞在ではなく、長期で日本に呼ぶ方法は?」
このような相談は、入管実務の現場でも非常に多いテーマです。
しかし結論から言うと、日本の入管制度では“呼べる親族”はかなり限定的で、誤った情報も多く出回っています。
本記事では、
- モンゴル人の親族を日本に呼ぶことは可能なのか
- 呼べる親族・呼べない親族の違い
- 使える在留資格(ビザ)の種類
- 必要書類・手続きの流れ
- 不許可になりやすいポイント
- よくある質問(Q&A)
を、最新の入管実務に基づいて完全解説します。
1.そもそも「親族を日本に呼ぶ」とはどういう意味か?
① 短期滞在で呼ぶケース
- 観光
- 親族訪問
- 冠婚葬祭
→ 短期滞在ビザ(90日以内)
② 中長期滞在で呼ぶケース
- 日本で同居したい
- 日本で生活基盤を持たせたい
→ 在留資格(いわゆる中長期ビザ)が必要
※この②が最もハードルが高く、誤解されやすい部分です。
2.【結論】モンゴル人の「呼べる親族・呼べない親族」
◎ 原則として日本に呼べる親族
| 親族関係 | 在留資格 | 可否 |
|---|---|---|
| 配偶者 | 日本人の配偶者等 / 永住者の配偶者等 | 〇 |
| 実子(未成年) | 同上 | 〇 |
| 親・兄弟 | 短期滞在・特定活動 | △ |
✕ 原則として呼べない親族
- 両親(一般ケース)
- 兄弟姉妹
- 祖父母
- 叔父・叔母・いとこ
「親族だから呼べる」という制度は日本には存在しません
3.モンゴル人の親族を呼ぶ主な在留資格(ビザ)
① 短期滞在ビザ(親族訪問)
概要
- 最長90日
- 就労不可
- 更新不可(原則)
主な用途
- 両親の一時的な来日
- 結婚式・出産立会い
- 病気見舞い
必要書類(一例)
- 招へい理由書
- 親族関係証明書(戸籍・出生証明書等)
- 滞在予定表
- 身元保証書
- 日本側の収入証明
外務省公式
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/index.html
② 日本人の配偶者等(モンゴル人配偶者・子)
対象
- 日本人と結婚したモンゴル人
- 日本人の実子・特別養子
ポイント
- 就労制限なし
- 更新・永住申請の道あり
- 親族全体を呼べる制度ではない
出入国在留管理庁
https://www.moj.go.jp/isa/applications/status/spouseorchildofjapanese.html
③ 永住者の配偶者等
対象
- 永住者と結婚したモンゴル人
- 永住者の実子
※親・兄弟は対象外
④ 家族滞在ビザ(就労ビザ保有者の家族)
呼べる範囲
- 配偶者
- 子のみ
※両親・兄弟姉妹は不可
家族滞在
https://www.moj.go.jp/isa/applications/status/dependent.html
⑤ 高度専門職ビザによる「親の帯同」
非常に限定的な制度
以下すべてを満たす必要あり
- 高度専門職1号
- 子の養育または妊娠中のサポート目的
- 親は1名まで
- 同居必須
- 世帯年収800万円以上(目安)
一般的な「親呼び寄せ制度」ではありません。
4.モンゴル特有の注意点(重要)
① 親族関係証明書の精度
- モンゴルの出生証明書・戸籍証明は翻訳精度が厳しくチェックされる
- 表記揺れ(名前・生年月日)で不許可多数
② 偽装滞在・不法就労の警戒
- モンゴル国籍は短期滞在からの不法残留を厳しく見られる傾向
- 招へい理由が弱いと不許可リスク大
③ 日本側の受入体制が重視される
- 収入
- 住居
- 同居実態
5.申請手続きの全体フロー(短期滞在例)
- 日本側で招へい書類作成
- モンゴル側でビザ申請
- 日本大使館・領事館で審査
- ビザ発給
- 入国
※在留資格認定証明書が必要なケースと不要なケースに注意
6.不許可になりやすい典型例
- 「将来は日本で働かせたい」などの記載
- 滞在目的が抽象的
- 親族関係証明が不十分
- 日本側の収入不足
- 過去のオーバーステイ歴
“正直に書けば通る”とは限らないのが入管実務の現実です。
7.行政書士に相談すべきケース
- 両親をどうしても長期で呼びたい
- 過去に不許可歴がある
- 親族関係が複雑
- 高度専門職で親を呼びたい
8.よくある質問(Q&A)
Q1.モンゴル人の両親を日本に永住させることはできますか?
A.原則できません。
日本には「親の永住呼び寄せ制度」は存在しません。
Q2.短期滞在から在留資格へ変更できますか?
A.原則不可です。
例外は極めて限定的です。
Q3.兄弟姉妹を家族滞在で呼べますか?
A.できません。
家族滞在は配偶者・子のみです。
Q4.モンゴル人親族のビザは厳しいですか?
A.正直に言えば、審査は厳しめです。
書類の質が結果を左右します。
まとめ|「親族だから呼べる」は通用しない
- 日本の入管制度は血縁重視ではない
- 呼べる親族は極めて限定的
- モンゴル案件は特に慎重な設計が必要
- 目的・書類・説明力がすべて
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参考リンク
![]() 「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学)) 明治大学法科大学院修了 「資格」 行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法 |
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