カナダ人配偶者の帰化申請に必要な要件と準備|配偶者特別帰化(簡易帰化)も徹底解説【完全ガイド】

はじめに|カナダ人配偶者の「帰化」を検討する方へ

日本人と結婚したカナダ国籍の配偶者が、日本で長期的に安定した生活を築く選択肢の一つが帰化申請です。
永住ビザとは異なり、帰化が許可されると日本国籍を取得し、日本人と同じ権利・義務を持つことになります。

特に、日本人配偶者を持つ外国人は、通常の帰化より要件が緩和される**「配偶者特別帰化(簡易帰化)」**の対象となる場合があり、カナダ人配偶者の方からの相談も非常に多い分野です。

本記事では、

  • カナダ人配偶者が帰化申請できる要件
  • 配偶者特別帰化(簡易帰化)の具体的条件
  • 必要書類・準備の流れ
  • 永住ビザとの違い
  • よくある不許可理由
  • 実務で多いQ&A

を、最新実務に基づき網羅的に解説します。


帰化とは?永住ビザとの決定的な違い

項目帰化永住ビザ
国籍日本国籍を取得外国籍のまま
在留期限なしなし
選挙権ありなし
退去強制原則なしあり
母国籍原則喪失維持可能

**「日本人として生きる覚悟があるか」**が、帰化と永住の最大の分かれ目です。


カナダ人配偶者の帰化申請|基本要件

帰化の要件は国籍に関係なく共通ですが、日本人配偶者がいる場合は一部が緩和されます。

① 住所要件(居住要件)

原則

  • 引き続き5年以上日本に居住

配偶者特例(簡易帰化)
以下いずれかを満たせばOK:

  • 婚姻後3年以上 + 日本在住1年以上
  • 日本人配偶者と3年以上婚姻関係にある

多くのカナダ人配偶者はこの特例を利用できます。


② 能力要件(年齢・判断能力)

  • 18歳以上
  • カナダおよび日本の法律上、成人であること

③ 素行要件(最重要ポイント)

  • 納税義務を適切に果たしている
  • 年金・健康保険の未納がない
  • 交通違反・犯罪歴がない

軽微な交通違反の回数も厳しく見られます。


④ 生計要件

  • 世帯として安定した収入があること
  • 配偶者(日本人)の収入合算も可能

※専業主婦(主夫)でも許可されるケースは多い


⑤ 国籍喪失要件(カナダ国籍)

日本は重国籍を認めていません
帰化が許可されると、原則としてカナダ国籍を離脱する必要があります。

カナダは比較的国籍離脱がしやすい国とされています。


⑥ 思想要件

  • 日本国憲法を否定する思想・団体との関係がないこと

配偶者特別帰化(簡易帰化)とは?

簡易帰化の特徴

  • 居住要件が大幅に緩和
  • 実務上、審査期間が比較的短い傾向
  • 日本人との婚姻実態が最重要視される

審査で見られるポイント

  • 同居実態
  • 婚姻の継続性
  • 偽装結婚でないこと

配偶者ビザの審査と非常に似た視点で判断されます。


カナダ人配偶者の帰化申請|必要書類一覧

日本側書類

  • 戸籍謄本
  • 住民票
  • 課税証明書・納税証明書
  • 在勤・在職証明書
  • 年金・保険関連書類

カナダ側書類(重要)

  • 出生証明書
  • 婚姻証明書
  • 国籍証明書

翻訳必須(翻訳者記名)


帰化申請の流れ【完全版】

  1. 法務局へ事前相談予約
  2. 必要書類の案内を受ける
  3. 書類収集・翻訳
  4. 帰化申請書提出
  5. 面接(本人・配偶者)
  6. 審査(約8〜12か月)
  7. 官報告示 → 帰化成立

よくある不許可・注意点

  • 年金未加入期間がある
  • 交通違反が多い
  • 収入が不安定
  • 書類の虚偽記載
  • 夫婦の生活実態が弱い

配偶者特別帰化でも甘くありません


Q&A|カナダ人配偶者の帰化申請

Q1. 永住ビザがなくても帰化できますか?

はい。 永住ビザは必須ではありません。

Q2. 英語しか話せませんが問題ありますか?

日常会話レベルの日本語能力が必要です。
読み書きも簡単な日本語は求められます。

Q3. 離婚したら簡易帰化は使えませんか?

原則不可です。
離婚後は通常帰化扱いになります。

Q4. 子供がいる場合、同時に帰化できますか?

条件を満たせば家族同時申請が可能です。


専門家からの実務アドバイス

帰化申請は、

  • 書類の正確性
  • 日本での生活実態
  • 配偶者との関係性

が総合的に判断されます。

特にカナダ人配偶者の場合、
海外書類の取得・翻訳の質が結果を左右します。


まとめ|カナダ人配偶者の帰化は「準備」が9割

  • 配偶者特別帰化は強力な制度
  • ただし要件確認と事前準備が不可欠
  • 不安があれば専門家相談が近道

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  「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」  同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))  明治大学法科大学院修了 「資格」  行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」  入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法
「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
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