興行ビザ2号は更新できる?必要書類と手続きの全手順を解説
目次
この記事でわかること
- 興行ビザ2号(在留資格「興行」)の在留期間更新は可能か
- 更新申請に必要な書類一覧
- 申請手順・申請時期
- よくある失敗・Q&A
1|興行ビザ2号(在留資格「興行」)とは?
在留資格「興行」 は、演劇・演芸・舞台・音楽演奏・スポーツ・イベント出演など、興行活動を日本国内で行う外国人向けの在留資格です。出演・契約報酬が発生する実務活動として認められます。
- 興行ビザは報酬を得て活動する人向けの在留資格
- カテゴリー(基準1号・2号・3号)があり、活動目的によって書類や要件が異なる場合あり(2号はスポーツ・サーカス等)
興行ビザの公式解説はこちら:
在留資格「興行」公式(出入国在留管理庁)
https://www.moj.go.jp/isa/applications/status/entertainer.html
2|在留期間更新は可能?
結論:可能です
興行ビザ2号を保持して日本で活動している場合、現在の在留期間満了の前に「在留期間更新許可申請」を行えば、在留期間を延長できます。
法務省・出入国在留管理庁の案内でも、在留資格ごとに更新申請が可能であることが明記されています。
- 在留期間更新は任意ではなく、継続して活動する場合の必須手続
- 在留期限までに申請しなければ不許可・不法滞在扱いになるリスクあり
3|在留期間更新申請のタイミング 更新申請可能時期
- 在留期限の3か月前から申請可能
- 在留期限を過ぎてから申請すると、不法滞在とみなされるため絶対に避ける必要あり
例)在留期限が2026年9月30日なら → 2026年6月1日〜 更新申請が可能です。
4|必要書類一覧
基本提出書類
- 在留期間更新許可申請書
- 出入国在留管理庁公式様式を使用
- 在留資格ごとに書式が異なるので「興行」用を使用
- 写真(縦 4cm × 横 3cm)
- 申請前6か月以内の撮影
- 裏面に氏名記載して貼付
- パスポート及び在留カード
- 原本提示が必要(提出・返却)
活動・契約証明書類
- 具体的な活動内容・期間を証する文書(いずれか)
- 在職証明書
- 雇用契約書の写し
- その他、活動日程・出演記録など
- 興行に係る契約書の写し
- 出演契約、主催者との契約書など
- 契約期間・報酬・内容が明示されていること
税務・住民関連
- 住民税の課税(又は非課税)証明書及び納税証明書
- 直近1年間の総所得・納税状況が分かるもの
5|申請の具体的手順
Step 1.必要書類を用意する
- 在留期間更新申請書をダウンロードして記入
- 写真を規格に合わせ用意
- パスポート・在留カードコピーを整理
- 契約書・出演日程・税金証明を用意
公式申請書PDFはこちら → https://www.moj.go.jp/ONLINE/IMMIGRATION/16-3-1.pdf
Step 2.書類を提出
提出場所:
- 所属する地域の 地方出入国在留管理局
提出方法は3つ:
・直接持参
・郵送(書留推奨)
・オンライン申請(マイナンバーカード必須)
Step 3.審査期間
- 通常 2週間〜1か月程度
- 混雑期や追加資料要求があると延びる可能性あり
Step 4.結果通知・在留カード交付
審査通過後、在留カードを受領します。
新しい在留期間がカードに記載されます。
6|手数料について
- 許可されるときの手数料:6,000円(収入印紙)
- オンライン申請の場合は 5,500円(収入印紙)※変更点あり
7|よくある質問(Q&A)
Q1.在留期間更新が不許可になるケースは?
以下の理由が原因で不許可になることがあります:
・ 契約内容が不明確・活動実績が薄い
・ 税務関連や住民票の不整合
・ 書類に不備・虚偽の情報がある
必ず活動証明(契約書・出演歴)を詳細に揃えましょう。
Q2.オンライン申請は安全ですか?
- はい。 マイナンバーカードを用いてオンライン申請できます。
- オンライン申請の場合、収入印紙の扱い方・添付方法が異なるため、公式案内を確認してください。
Q3.申請が遅れたら?
在留期限後に申請すると 不法滞在扱い となるため、必ず満了前に申請してください。
Q4.申請書類は日本語でなくてもOK?
- 原則 日本語翻訳が必要です。
- 外国語書類には正確な和訳を添付しましょう。
8|更新の際の実務的注意点
更新時に特にチェックすべきポイント
- 契約期間・活動実績が明確であること
- 契約書に報酬・開始日・終了日が明示されていること
- 契約組織(主催者・事務所)の情報が正確であること
- 住民税証明書は最新1年分を用意すること
- 在留カード情報は正確に記入すること
よくある失敗例
- 「活動日程表」のみ提出し、契約書が不十分
9|関連記事・参考リンク
関連記事:
- 興行ビザ2号取得の完全ガイド|在留資格認定証明書(COE)〜来日までの全手順
- 【完全保存版】興行ビザ2号でできる仕事とは?|スポーツ・イベントMCも対象
- 興行ビザ2号とは?許可要件・必要書類・審査ポイントを専門家が徹底解説
- 短期滞在ビザで撮影は違法?|興行ビザが必要になるケースを専門家が徹底解説
- 興行ビザ3号の許可要件を完全解説|COE申請から更新までの流れと注意点
参考リンク:
10|まとめ:更新申請成功のポイント
- 申請は満了日の3か月前から
- 活動実績と契約証明を丁寧に揃える
- 税務・住民関連書類は最新版を
- 提出書類のフォーマット・日本語訳に注意
- オンライン申請も活用可能
![]() 「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学)) 明治大学法科大学院修了 「資格」 行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法 |
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