留学ビザ(在留資格「留学」)更新が不許可→再申請も不許可になったら?――対処法と選択肢 Q&A

はじめに

日本で「留学ビザ(在留資格「留学」)」で在留期間を延長しようと申請したものの、不許可通知を受け取るケースがあります。さらに再申請しても不許可になると、不安や将来の見通しが見えず焦る方も少なくありません。本記事では、 不許可後に取れる選択肢そのメリット・デメリット再申請前にチェックすべきポイント、さらに 次の行動を判断するための Q&A を詳しく解説します。


なぜ更新や再申請が不許可になるのか — 主な理由

まず、不許可になる背景としてよくあるケースを整理します。

  • 学業状況(出席率や成績)が不十分。特に出席率が一定基準を下回っていた場合、更新が認められないことがあります。
  • アルバイトなど「資格外活動」の制限(たとえば週28時間など)を超えていた。もしその記録があると、「学ぶためのビザなのに働くことが目的」と判断される可能性があります。
  • 経済的な裏付け(生活資金や学費の支払い能力、保証人の状況など)が不十分。必要な書類や証明が足りなかった場合など。
  • 書類不備、または提出内容に矛盾や不正確さがあった。申請書・在学証明・成績証明などが適切でないと不許可のリスクが高まります。
  • 過去の在留中の問題(長期欠席、無断欠席、学業放棄、資格外活動の違反など)がある場合。こうした背景は「留学の目的ではない」と判断されやすいです。

不許可の理由をよく確認し、「改善できるか」を冷静に判断することが第一歩です。安易に同じ内容で再申請しても、許可される可能性は低く、むしろ審査が厳しくなることがあります。


不許可 → 再申請も不許可だった場合の選択肢

選択肢 1:再申請(条件を改善した上で)

再申請は制度上、可能です。事実、明確な禁止規定はなく、申請ごとに審査されます。

ただし、以下のポイントを押さえることが重要です:

  • 前回不許可の理由(出席率・成績・資格外活動・経済面など)を入管に確認し、その改善を明示。改善後の証明資料(最新の成績証明・出席証明、資金証明、場合によっては理由書など)を添付。
  • 前回と提出内容が同じ、あるいは改善が見られない場合は、再申請でもまず許可は出ないため、慎重に判断すべき。
  • 必要に応じて専門家(行政書士など)に相談する。過去の不許可歴があると審査は厳しくなる傾向があるため、プロのサポートが有効。

再申請は可能だが、“改善の有無”が鍵。安易な再申請はおすすめしません。


選択肢 2:一度帰国して「再入国+新規申請」を目指す

もし国内での再申請が難しい、あるいは過去の状況を清算したい場合は、一度日本を出国し、本国などから改めて「在留資格認定証明書(COE)」を申請する方法があります。帰国後に新規の留学ビザで入国し直すという流れです。

この方法には以下のような特徴があります:

メリット 注意点/デメリット
過去の在留歴や問題をリセットできる可能性旅費や再申請手続きが必要。時間とコストがかかる
入管が過去の問題を参照しにくい(新規扱い)再入国ビザ(査証)の取得が必要。COE取得が必須
気持ちを新たに学業や生活を再スタートできる必ず許可される保証はない。学校の受け入れ態勢・資金証明など条件は以前と同様

特に、過去に資格外活動違反、人間関係・居住地の変更・経済状況の不安等がある場合、この「リセット再入国」が有効な選択肢となります。


選択肢 3:「留学」以外の在留資格への変更を検討

もし学業継続が難しい、転校や就職が決まっているなど事情が変わった場合、「留学」ビザの更新に固執せず、別の在留資格への変更を検討することも可能です。たとえば、就職が決まれば 技術・人文知識・国際業務 や他の就労ビザ、状況によっては 家族滞在、または一時的な活動変化であれば 特定活動 への変更手続きがあります(ただし条件や職種の制限あり)。

ただし、過去に「資格外活動違反」などがある場合、就労ビザや他の在留資格の取得は難しくなる可能性があります。特にアルバイトでの時間超過などは審査上の大きなマイナス要因です。


再申請時/別の選択肢を選ぶ前に確認すべき「チェックリスト」

  1. 不許可理由の確認 — なぜ不許可になったのか、入管に確認を依頼。理由書面をもらい、改善可能か検討。
  2. 改善の余地があるか — 出席率・成績・アルバイト時間・資金状況・書類不備など、指摘された項目を改善できるか。
  3. 再申請のリスク — 前回と同じ申請内容や不備があれば、審査がさらに厳しくなる可能性。
  4. 代替プランの検討 — 学業継続が難しいなら、別の在留資格への変更や一度帰国の可能性も検討。
  5. 専門家への相談 — 特に過去に不許可履歴や資格外活動違反がある場合、専門の行政書士や弁護士に相談することで見通しが立つ場合がある。

よくある質問(Q&A)

Q1. 再申請すれば必ず許可されますか?
→ いいえ。再申請は可能ですが、前回と同じ理由で不許可になったのであれば再度不許可になる可能性が高いです。改善を証明できる資料を添えることが不可欠です。

Q2. 不許可理由が「出席率・成績不良」だった場合、どこまで改善すれば良い?
→ 明確な基準はありませんが、更新申請の際は「出席率が十分」「成績が安定・向上している」「将来の学業計画が明確である」ことを、成績証明書や在学証明書、場合によっては理由書で説明できることが望ましいです。出席率60%未満は極めて不利との報告もあります。

Q3. 資格外活動(アルバイト)で時間超過したらもう自動不許可ですか?
→ 過去に超過があった場合、その後改善し、かつ「学業目的である」ことを証明できなければ、許可は難しいです。特に留学ビザは「学ぶ目的」のビザのため、アルバイトを目的とする滞在と判断されれば不利です。

Q4. 一度帰国して再入国する方法は本当に可能?
→ はい可能です。以前の留学中の問題をリセットする意味で有効で、帰国後、再度「在留資格認定証明書(COE)」を取得し留学ビザで再入国する流れになります。

Q5. 他のビザ(就労ビザなど)に切り替えられますか?
→ 条件を満たせば可能ですが、過去に資格外活動違反などがある場合は、審査が非常に厳しくなります。就労ビザ取得を目指すなら、過去の在留状況や申請実績も含め慎重に判断を。


まとめと基本的な考え方

  • 留学ビザの更新が不許可になり、再申請も不許可になった場合、 再申請/帰国&再入国/別在留資格への変更 の三択が主な選択肢。
  • ただし、どの選択肢も「過去の不許可理由をきちんと分析 → 改善またはリセットのための行動」が前提。安易に再申請しても成功率は低い。
  • 特に重要なのは「なぜ不許可になったか」を明確にすること。もし自分で判断が難しい場合は、 専門家(行政書士・弁護士)に早めに相談 するのが賢明。
  • また、更新や再申請に固執せず、 別の在留資格や帰国再入国 など柔軟に選択肢を考えることで、将来的な不利益を最小限に抑える。

関連記事・参考リンク

関連記事

参考リンク

出入国在留管理庁|在留資格「留学

  「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」  同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))  明治大学法科大学院修了 「資格」  行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」  入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法
「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法

無料相談

まずは、無料相談に、お気軽にお申込み下さい。ご相談の申し込みは、「お問い合わせページ」から承っております。なお、無料相談は事前予約制とさせて頂いています。

お問い合わせ