ワーキングホリデービザの申請書類と流れ【完全ガイド】

ワーキングホリデービザ(特定活動5号・5号の2)の申請書類や手続きの流れを徹底解説。初めて申請する方でも安心。必要書類リスト、申請手順、注意点、よくある質問をQ&A形式で紹介。


1. ワーキングホリデービザとは

ワーキングホリデービザとは、18歳から30歳(国によっては35歳)までの若者を対象に、日本で短期滞在と就労を可能にする特別な在留資格です。
正式には「特定活動(5号・5号の2)」として扱われます。

このビザは、観光や文化体験だけでなく、アルバイトや短期就労が認められる点が特徴です。

  • 日本での滞在期間は原則1年間
  • 滞在中に就労可能
  • 国際交流と文化体験を目的

参考


2. 申請資格と条件

ワーキングホリデービザの申請資格は国ごとに異なりますが、一般的な条件は以下の通りです。

条件内容
年齢18~30歳(国によっては35歳まで)
国籍日本と協定を結んでいる国・地域の国籍を持つこと
健康健康であること(感染症・重病がないこと)
財力滞在中に生活できる資金を持つこと(概ね20~30万円)
渡航目的観光・文化交流が主目的であること
初回滞在原則としてワーキングホリデービザは1回のみ利用可能

3. ワーキングホリデービザ申請に必要な書類

基本書類リスト

  1. 申請書(所定用紙)
    • 外務省や大使館・領事館の公式フォームを使用
    • 署名・捺印が必要
  2. パスポートのコピー
    • 写真ページと有効期限確認ページ
  3. 写真(証明写真)
    • 3か月以内に撮影した正面写真
    • サイズ:4.5cm × 4.5cm
  4. 渡航計画書(ワーキングホリデー計画書)
    • 滞在中の活動予定を詳細に記載
    • 観光・文化交流・就労内容など
  5. 財力証明書
    • 銀行残高証明書や預金通帳のコピー
    • 最低でも生活費相当額の残高を証明
  6. 航空券予約確認書または往復旅程
    • 申請時に往復チケットが必要な場合あり
  7. 健康診断書(必要な場合)
    • 感染症チェックなど、大使館の指定に従う
  8. その他(国ごとに追加書類あり)
    • 英語または日本語の翻訳を添付すること

ポイント

  • 書類はすべて原本+コピーで提出
  • 不備があると申請が却下される可能性があります

4. 申請手続きの流れ

ワーキングホリデービザの申請手続きは、以下の順序で行います。

ステップ1:大使館・領事館で申請予約

  • 事前にオンラインまたは電話で予約
  • 必要書類を確認して準備

ステップ2:必要書類の準備

  • 上記の「申請書類」をチェック
  • パスポート、写真、財力証明を確認

ステップ3:申請書類の提出

  • 大使館・領事館で直接提出
  • 郵送で受け付ける場合もあり(国による)

ステップ4:審査

  • 審査期間は通常1~3週間
  • 混雑状況や国籍によって変動

ステップ5:査証発給

  • 審査通過後、パスポートにビザを貼付
  • ビザの有効期間は1年間が一般的

ステップ6:日本入国

  • 入国審査で在留カードを受領
  • 滞在中はビザの条件を遵守すること

注意点

  • 入国時に滞在先や財力の提示を求められる場合あり
  • ビザの延長は原則できません

5. 申請後の注意点

  1. 就労制限の遵守
    • 原則としてアルバイト・パートのみ
    • 就労時間や業種に制限あり
  2. 在留期間の管理
    • 滞在期間を超えて滞在すると、不法滞在扱い
  3. 健康保険の加入
    • 国民健康保険または海外旅行保険に加入すること
  4. 税金・年金の確認
    • 日本で給与を受ける場合、所得税や雇用保険の加入義務の確認

6. よくある質問(Q&A)

Q1:ワーキングホリデービザは1度だけ申請できますか?

A1:はい。原則として同一国とのワーキングホリデー制度は1回のみ利用可能です。再申請はできません。

Q2:日本での就労はどのくらい可能ですか?

A2:就労は原則としてアルバイトやパートに限られます。フルタイム勤務は許可されません。

Q3:滞在期間中に他のビザに変更できますか?

A3:特定活動5号・5号の2から他の就労ビザへの変更は可能ですが、審査が必要です。詳細は法務省の情報を確認してください。

Q4:申請書類の不備で却下されることはありますか?

A4:あります。特に写真の規格、財力証明、渡航計画書の不十分は審査落ちの原因になります。

Q5:ビザ発給までどれくらいかかりますか?

A5:通常は1〜3週間ですが、混雑や国籍によっては1か月以上かかる場合もあります。


7. まとめ

ワーキングホリデービザは、日本での短期滞在と就労が可能な貴重な制度です。
申請には正確な書類準備と計画書の作成が必須で、流れを理解して進めることが成功の鍵です。

  • 書類の不備に注意:パスポート、写真、財力証明は必須
  • 申請手続きの流れを把握:予約→提出→審査→発給
  • 滞在中の遵守事項:就労制限、在留期間、保険加入

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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法