配偶者ビザ審査で重要な「納税証明」と社会保険|不備があると不許可の可能性も?

日本人や永住者の配偶者が日本で生活するためには「配偶者ビザ(日本人の配偶者等/永住者の配偶者等)」が必要です。審査では結婚の真実性だけでなく、安定した生計維持能力が重視されます。その中でも特に重要視されるのが「納税証明」と「社会保険の加入状況」です。

本記事では、配偶者ビザ審査における納税証明・社会保険の重要性、提出書類、不備時のリスクについて詳しく解説します。


配偶者ビザ審査で「納税証明」が重視される理由

入管審査では、申請人または扶養者(日本人配偶者等)が安定して生活できるかどうかが審査されます。特に以下の点が重要です。

  • 過去の納税状況で収入の安定性を確認
  • 納税義務を果たしているかどうかを通じて社会的信用を確認
  • 滞納がある場合は「生活の安定性に不安がある」と判断される可能性

提出が必要な納税証明書類

  • 住民税の課税(非課税)証明書
    →前年の所得額・扶養関係・課税状況を確認するため提出
  • 納税証明書(市区町村発行)
    →実際に納税したことを証明

社会保険加入状況も重要視される理由

配偶者ビザ審査では、社会保険(健康保険・厚生年金等)の加入有無も確認されます。
正社員や社会保険加入済の契約社員・派遣社員の場合は有利ですが、国民健康保険や国民年金加入の場合も未納がないことが重要です。

  • 社会保険未加入=安定した就労実態がないと判断されるリスク
  • 国民年金や国民健康保険の未納があると「生活困窮リスク」と判断される可能性

納税・社会保険で不備がある場合のリスク

  • 配偶者ビザが 「不許可」や「短期間の在留認定」 になる可能性
  • 「結婚の真実性」に問題がなくても、経済的安定性不足で不許可になる例あり
  • 申請前に未納分を納付しても、領収書や納付証明の提出が必要

審査を有利にするためのポイント

  1. 過去1年分の住民税・納税証明書を準備
  2. 社会保険加入証明(健康保険証・年金手帳)を添付
  3. 未納がある場合は事前に納付し証明書を添付
  4. 収入が不安定な場合は、貯金通帳コピーなど資産証明を補強

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まとめ

配偶者ビザ審査では、**「結婚の真実性」+「経済的安定性」**が重要です。納税証明や社会保険の加入状況は、生計維持能力を裏付ける客観的資料として厳しくチェックされます。未納や未加入がある場合は申請前に必ず整備し、必要書類を揃えた上で申請することが大切です。

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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法