帰化後の日本パスポート取得手続きガイド【完全解説】

はじめに:帰化後の重要なステップ「パスポート取得」

日本国籍を取得した後、海外渡航のためには日本のパスポートが必要です。この記事では、帰化後に行う日本のパスポート取得手続きの流れや必要書類、注意点を詳しく解説します。行政書士としての専門的な知見を交えて、帰化者がスムーズに手続きを進められるようサポートします。


1. 帰化後すぐにパスポートは申請できる?

帰化許可が出た段階では、まだパスポートを申請できません。日本人として戸籍が編製された後に初めて、パスポートの申請が可能となります。

  • 帰化許可 → 法務局から告示 → 市区町村にて戸籍届出 → 戸籍謄本が取得できる状態になってから、パスポートの申請を行います。

参考: 法務省|帰化許可申請


2. 日本のパスポート申請に必要な書類一覧

以下は一般的に必要な書類です(初めての申請/帰化者の場合):

  • 戸籍謄本(発行日から6か月以内)
  • 住民票(マイナンバーの記載なし)
  • 本人確認書類(運転免許証・健康保険証など)
  • 写真(縦4.5cm×横3.5cm、6か月以内に撮影)
  • 申請書(窓口で配布、記入が必要)
  • 旧外国籍のパスポート(失効確認のため)

※帰化直後の場合、戸籍と住民票の整合性に注意してください。


3. パスポートの申請場所と所要期間

申請先

  • 居住地のパスポートセンターまたは市区町村の窓口

申請できるのは住民登録している自治体の管轄内に限られます。

所要期間

  • 通常 1週間程度(ただし帰化直後の場合は確認に日数がかかることも)

4. 未成年の子どものパスポート取得手続き

子どもも日本国籍を取得した場合、保護者が代理で申請を行います。

  • 子どもが帰化していることを示す戸籍謄本
  • 同意書(保護者の署名)
  • 本人確認書類(保護者の運転免許証など)
  • 写真(子ども用)

子どもでも顔写真付きのパスポートが必要です。


5. パスポートの有効期間と料金

年齢有効期間手数料
12歳以上10年 or 5年16,000円(10年)/11,000円(5年)
12歳未満5年のみ6,000円

※収入印紙と都道府県の証紙で支払います。


6. 申請時の注意点とよくある質問

Q1:帰化後、どのくらいでパスポート申請できますか?

戸籍が編製され、戸籍謄本が取得できるようになってからです(通常1〜2か月)。

Q2:旧パスポートは回収されますか?

原則として失効処理の確認だけで返却されます。ただしケースにより異なります。

Q3:旧外国籍の名前と現在の名前が違いますが問題ありませんか?

申請書に「旧姓・旧名」を記入すれば問題ありません。必要に応じて通称歴の証明が求められる場合があります。


7. まとめ:帰化後のスムーズなパスポート取得のために

帰化後のパスポート申請は「戸籍の編製」が完了してからでないと進められません。必要書類を揃え、申請窓口や申請先に事前確認することがスムーズな取得のカギです。

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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法