行政書士に技能ビザ申請を依頼するメリットとは?【自力申請との比較】

外国人が日本で就労するためには、適切な在留資格(ビザ)を取得する必要があります。中でも、**技能ビザ(在留資格「技能」)**は、外国料理の調理師やスポーツ指導者、貴金属職人など特定の熟練技能を持つ人が対象です。

しかし、技能ビザの申請は専門的な知識が必要で、手続きも煩雑です。この記事では、行政書士に技能ビザ申請を依頼するメリット自力申請との違い、成功率を高めるポイント、費用相場などを詳しく解説します。


1. 技能ビザとは?対象職種と基本要件

技能ビザは、日本では希少な熟練技能を持つ外国人を受け入れるための在留資格です。主な対象職種は以下の通りです。

  • 外国料理の調理師(例:中華料理、フランス料理など)
  • スポーツの指導者・コーチ
  • 宝石・貴金属・毛皮加工職人
  • パイロット
  • 外国建築技術など一部職人業

技能ビザを取得するためには、一定年数以上の実務経験日本との関連性がある業務内容が必要です。

関連リンク:
出入国在留管理庁「在留資格「技能」」


2. 技能ビザ申請は自力でもできる?

結論から言えば、技能ビザ申請は自力でも可能です。ただし、以下のような課題があります。

  • 書類の準備が煩雑で専門用語も多い
  • 審査基準を正確に把握するのが難しい
  • 書類不備により不許可となるリスクが高い
  • 自分のキャリアをうまく説明できない場合がある

こうした理由から、専門家に依頼したほうが確実という判断がされやすいのです。


3. 行政書士に依頼する5つのメリット

① 書類作成のプロによるサポート

行政書士はビザ申請に関する専門知識を持ち、許可されやすい申請書類の作成に熟練しています。

② 最新の審査動向に精通

行政書士は入管の最新動向を把握しているため、不許可リスクを回避する戦略的な申請が可能です。

③ 不備が少なく、成功率が高い

経験豊富な行政書士に依頼すれば、書類不備や記載ミスを防ぎ、許可率の向上が期待できます。

④ 日本語の壁を乗り越えられる

外国人ご本人または企業側が日本語に不慣れでも、行政書士が翻訳や説明を含めて対応します。

⑤ 時間と労力の大幅な節約

専門家に任せることで、企業や本人の負担が大幅に軽減され、本来の業務に集中できます。


4. 依頼すべきケースとは?

行政書士への依頼を強くおすすめするのは以下のような場合です。

ケース依頼推奨度
初めての技能ビザ申請★★★★★
海外からの直接申請(在留資格認定証明書)★★★★★
学歴・経歴に特殊性がある場合★★★★☆
ビザ更新や変更で不安がある場合★★★★☆
不許可歴がある★★★★★

5. 行政書士への依頼費用の相場

行政書士事務所によって異なりますが、技能ビザ申請の代行費用は約8万円〜15万円が一般的です。以下のように分かれます。

項目費用目安
初回相談料無料〜1万円程度
申請書類作成・提出代行8万円〜15万円
オプション(翻訳、面談同行など)別途料金(1万〜3万円)

事務所によっては、不許可時の返金保証制度を設けているところもあります。


6. 自力申請との比較まとめ

項目自力申請行政書士に依頼
費用安い(印紙代のみ)8〜15万円前後
難易度高い(専門知識が必要)低い(サポートあり)
成功率やや低め高い傾向あり
時間・労力多くかかる大幅に削減

7. よくある質問(FAQ)

Q1. 技能ビザの審査期間はどのくらいですか?
A. 通常は1〜3か月程度です。ただし、書類不備があるとさらに遅れる可能性があります。

Q2. どの行政書士に依頼すればよい?
A. **入管業務に特化した「申請取次行政書士」**がおすすめです。以下のサイトで登録者を検索できます。
日本行政書士会連合会「行政書士会員検索」

Q3. 自力で申請して不許可になったら、行政書士に依頼して再申請できますか?
A. はい、可能です。不許可理由を確認し、戦略的に再申請することが大切です。


まとめ:行政書士に依頼すれば成功率アップ&安心

技能ビザの申請は、一見シンプルに見えても実は高度な専門知識と経験が求められます。不許可のリスクを避け、確実に許可を得たい場合は行政書士への依頼が賢明な選択です。

特に初めての申請や、海外からの申請の場合には、行政書士のサポートが大きな安心につながります。


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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法