【永住につながる?】介護ビザから永住権を取得するための条件とは

はじめに

介護ビザ(在留資格「介護」)を取得して日本で働く外国人の方が、将来的に永住権を取得することを目指す場合、どのような条件が求められるのでしょうか。永住権は日本での生活と就労の安定に繋がるため、介護ビザからのキャリアパスとして注目されています。この記事では、介護ビザ保有者が永住権を取得するための条件やポイントを詳しく解説します。


1.介護ビザとは?

介護ビザは、外国人が日本の介護現場で働くための在留資格です。介護福祉士資格を取得するための研修や実務経験を積むことも可能で、人手不足が深刻な介護業界の重要な人材源となっています。

  • 在留期間は1年または3年で更新可能
  • 介護業務に限定された就労範囲
  • 家族帯同は一定条件で可能

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2.永住権とは?

永住権(永住者の在留資格)は、在留期間の制限がなく、日本で自由に働ける権利です。生活の安定や将来の不安軽減のため、多くの外国人が取得を希望しています。


3.介護ビザ保有者が永住権を取得するための条件

(1)在留期間の要件

介護ビザでの在留に限らず、永住申請の基本的な条件として、原則として10年以上の日本での継続的な在留が必要です。そのうち、就労可能な在留資格(技術・人文知識・国際業務、介護など)で5年以上継続していることが求められます。

  • 介護ビザだけで永住申請のみ、留学など他の就労資格と組み合わせての在留実績で申請することができます。
  • 介護ビザのみで10年以上継続している場合は申請可能ですが、実務内容や生活状況の審査は厳格です。

(2)安定した生活基盤

永住申請には、安定した収入や住居、税金・社会保険料の納付実績が必須です。介護職として安定した雇用があり、これらの条件を満たしていることが重要です。

(3)素行善良・法令遵守

過去の犯罪歴がなく、法令を遵守し社会秩序を乱していないことも大前提です。


4.永住申請の流れ

  1. 在留資格や在留期間の確認
  2. 必要書類の準備(在留カード、納税証明書、勤務証明など)
  3. 管轄の入国管理局に申請
  4. 約6ヶ月~1年の審査期間
  5. 結果通知

5.介護ビザから永住権取得で気をつけるポイント

  • 永住権申請は長期的な計画が必要
  • ビザの更新は必ず期限内に行う
  • 税金や社会保険料の未納をしない
  • 勤務先や仕事内容が適正であること
  • 申請書類の不備や虚偽がないよう注意

6.まとめ

介護ビザでの永住申請は、基本的に他の就労資格と同様に10年以上の日本滞在が必要です。介護ビザだけで特例的に期間短縮が認められているわけではありません。永住権を目指すなら、長期間にわたり安定した収入と生活基盤を築き、法令を遵守し続けることが重要です。


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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法