永住者とは?在留資格「永住者」のメリット・取得条件・注意点を徹底解説

永住者とは、日本に無期限で滞在できる在留資格です。本記事では、永住者の定義・取得条件・メリット・注意点を、専門家監修のもとわかりやすく解説します。


1. 永住者とは?

「永住者」とは、法務大臣から永住許可を受けた外国人に与えられる在留資格のことです。永住者は、在留期間や活動内容に制限されることなく、日本に無期限で居住することが可能です(出入国管理及び難民認定法 第22条参照)。

外部リンク:出入国在留管理庁|永住許可申請


2. 永住者と永住権の違い

日常的に「永住権」という言葉が使われますが、正確には日本には「永住権」という制度は存在しません。正式な用語は**「永住許可」**であり、それに基づく在留資格が「永住者」です。


3. 永住者の主なメリット

永住者の地位を得ると、以下のようなメリットがあります。

  • 在留期間の更新が不要
  • 活動制限がなく、自由に転職・起業が可能
  • 住宅ローンなどの社会的信用が高まる
  • 配偶者や子どものビザ取得がしやすい

関連記事:永住申請の必要条件と日本語レベル|外国人が知っておくべきポイントを徹底解説


4. 永住者の取得条件

永住許可を得るためには、以下の条件を満たす必要があります(例外あり):

条件内容
素行が善良であること税金・年金・法令違反がないこと
独立の生計を営んでいること一定の収入・生活基盤があること
原則として10年以上日本に在留就労ビザなどで5年以上継続在留が必要
公的義務を果たしている年金・健康保険の加入と納付状況が良好

※「日本人の配偶者等」や「定住者」などは例外的に短期間での申請が可能です。


5. 永住者の注意点

永住者であっても、以下の点に注意が必要です。

  • 長期出国で在留資格が取り消される可能性がある
  • 犯罪や虚偽申請により取り消される場合がある
  • 帰化とは異なり、日本国籍を取得するわけではない

関連記事:永住ビザの取り消し条件とは?取り消しリスクを回避するためのポイント解説


6. 永住者ビザと他の在留資格との違い

比較項目永住者技術・人文知識・国際業務特定技能
在留期間無期限通常1年〜5年通常1年〜5年
転職の自由制限なし業務内容に制限あり特定分野に限定
更新手続き不要必要必要

関連記事:永住ビザと就労ビザの違いとは?メリット・デメリットを徹底比較!


7. よくある質問(FAQ)

Q. 永住許可が一度下りれば、取り消されることはありませんか?
A. 一定の条件(長期間の出国、重大な犯罪など)を満たすと取り消される可能性があります。

Q. 永住者の配偶者も自動的に永住できますか?
A. いいえ、別途「永住者の配偶者等」の在留資格を申請する必要があります。

Q. 永住者になると日本国籍になりますか?
A. いいえ、永住者は外国籍のままです。帰化しない限り、日本国籍にはなりません。

関連記事:永住と帰化の違いとは?|外国人が日本に長期滞在するための選択肢を比較解説


8. まとめ

永住者は、日本に長期・安定的に住みたい外国人にとって非常に魅力的な在留資格です。ただし、申請には厳格な条件があり、注意点も少なくありません。申請を検討されている方は、行政書士や専門家への相談をおすすめします。

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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法