配偶者ビザ取得の難易度を徹底解説!専門家への相談タイミングと成功の秘訣
「国際結婚したけど、配偶者ビザって難しい?」 「申請はいつから準備すればいいの?」
このような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。配偶者ビザは、日本人と結婚した外国籍の方が日本に滞在し、生活するための非常に重要な在留資格です。しかし、その申請には複雑な要件があり、「難しい」と感じる方がいるのも事実です。
この記事では、配偶者ビザ取得の難易度を具体的な事例を交えて解説するとともに、申請を成功させるためのポイント、そして専門家への相談タイミングについて詳しくご紹介します。
目次
1. 配偶者ビザ取得の難易度とは?「難しい」と感じる理由
配偶者ビザの取得は、決して不可能ではありません。しかし、以下の点が「難しい」と感じさせる主な理由として挙げられます。
- 偽装結婚の審査強化: 近年、偽装結婚によるビザ取得を防止するため、入国管理局(現:出入国在留管理庁)の審査は非常に厳しくなっています。形式的な書類だけでなく、夫婦関係の実態を様々な角度から確認されます。
- 膨大な必要書類: 申請には、戸籍謄本、住民票、課税証明書、質問書、スナップ写真など、多岐にわたる書類が必要です。これらの書類を漏れなく、かつ正確に準備することが求められます。
- 不許可事例の増加: 上記の審査強化に伴い、不許可となるケースも増加傾向にあります。特に、交際期間が極端に短い、年齢差が大きい、言語の壁があるといったケースでは、より慎重な審査が行われます。
- 個別の状況に応じた判断: 配偶者ビザの審査は、申請者一人ひとりの状況に基づいて行われます。そのため、「こうすれば必ず許可される」という明確な基準があるわけではなく、過去の事例や類似ケースと比較しながら判断されます。
【難易度が上がるケースの例】
- 夫婦間の年齢差が著しい場合
- 交際期間が極端に短い場合(特にオンライン上での出会いのみの場合)
- 過去にオーバーステイや不法滞在の経歴がある場合
- 夫婦の一方または双方に借金がある、収入が不安定な場合
- 夫婦間のコミュニケーションが不足していると判断される場合
2. 配偶者ビザ申請を成功させるための重要ポイント
では、配偶者ビザの取得を成功させるためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
2-1. 夫婦関係の信ぴょう性を証明する
最も重要なのは、夫婦関係が真実であることをいかに明確に証明するかです。
- 詳細な質問書の作成: 質問書には、出会いのきっかけ、交際期間、プロポーズの言葉、同居状況、夫婦の日常など、具体的なエピソードを盛り込みましょう。
- 客観的な証拠の提出: 夫婦で写っているスナップ写真(日付入りが望ましい)、家族や友人との交流がわかる写真、LINEやメールのやり取りの履歴、旅行のチケット、結婚式や披露宴の写真なども有効な証拠となります。
- 同居の実態を示す書類: 住民票、賃貸借契約書、光熱費の請求書など、同居していることを証明する書類を揃えましょう。
2-2. 経済的安定性を証明する
申請人(外国人配偶者)が日本で安定した生活を送れることを示すため、経済的な安定性も重要な審査ポイントです。
- 日本人の配偶者の収入証明: 課税証明書、納税証明書、預貯金残高証明書など、安定した収入があることを証明する書類を提出します。
- 扶養能力の明確化: 夫婦二人が日本で生活していく上で十分な収入があることを示しましょう。
2-3. 日本での生活基盤を明確にする
- 住居の確保: 賃貸借契約書など、日本での居住地が確保されていることを証明します。
- 身元保証人の選定: 通常、日本人の配偶者が身元保証人となります。身元保証人には、外国籍の方が日本で生活していく上での経済的な責任や法令遵守の保証が求められます。
2-4. 過去の経歴に問題がある場合の対応
過去にオーバーステイや不法滞在の経歴がある場合、より慎重な対応が必要です。その経緯を正直に説明し、反省と今後の法令遵守の意思を示すことが重要です。この場合は、特に専門家への相談を強くお勧めします。
3. 専門家(行政書士)への相談タイミング
「自分たちでできるかな?」と考えていても、いざ申請準備を始めると「これで大丈夫なのかな?」と不安になるものです。専門家である行政書士への相談は、以下のタイミングで検討することをお勧めします。
3-1. 結婚前、または国際結婚が決まった直後(最も推奨されるタイミング)
- メリット:
- ビザ申請を見据えた具体的なアドバイスを受けることで、書類収集や夫婦関係構築の段階から準備を最適化できます。
- 偽装結婚と疑われないためのポイントや、審査で不利にならないための注意点を事前に把握できます。
- 結婚後に焦って準備する必要がなく、スムーズな申請に繋がります。
- 特に推奨されるケース:
- 年齢差が大きい、交際期間が短いなど、客観的に見て審査が厳しくなる可能性のあるケース。
- 外国籍の配偶者が過去に日本での滞在歴に問題があるケース。
- 仕事が忙しく、申請書類準備に十分な時間を割けない方。
3-2. 申請書類の準備に行き詰まった時
- メリット:
- 必要な書類が分からない、どこで取得すれば良いか分からないといった疑問を解消できます。
- 質問書の書き方や、夫婦関係を証明する書類の選び方について具体的なアドバイスを受けられます。
- 書類の不備による不許可リスクを軽減できます。
3-3. 一度不許可になってしまった時
- メリット:
- 不許可になった理由を分析し、再申請に向けて何が足りなかったのか、何を改善すべきかを明確にできます。
- 専門的な知識に基づいて、不許可からの挽回策を検討できます。
- 再申請の成功率を格段に高めることができます。
4. まとめ:計画的な準備と適切なタイミングでの相談が成功の鍵
配偶者ビザの取得は、決して簡単な道のりではありません。しかし、夫婦関係の真実性を客観的な証拠で示し、日本での安定した生活基盤があることを説得力のある形で証明できれば、許可される可能性は十分にあります。
ご自身での申請に不安を感じる方や、より確実にビザを取得したい方は、早めに専門家である行政書士に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、時間や労力の節約にも繋がり、何よりも安心して申請を進めることができます。
国際結婚という新しいスタートをスムーズに切るためにも、配偶者ビザの準備は計画的に進めましょう。
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![]() 「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学)) 明治大学法科大学院修了 「資格」 行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法 |