帰化申請に交通違反は影響するでしょうか?

1,帰化申請に交通違反は影響するでしょか?

 帰化申請においては、直近5年間の交通違反について審査されます。そこで、帰化申請の審査に交通違反が影響するか否かで問題となってくるのが、交通違反の内容と回数です。

2,帰化申請に影響する交通違反は、どの程度の違反でしょうか?

 一度でも交通違反をすれば、帰化申請が不許可になるというものではありません。しかし、交通違反の回数を重ねれば、それだけ不許可となる可能性が高まります。実務上は、軽微な違反でも過去5年間で5回以上の違反があると、帰化申請が不許可になる可能性が高くなると考えられています。また、1回の違反でも、飲酒運転や死亡事故のような重大な交通違反の場合は不許可となります。このような重大な交通違反の場合には、違反から相当期間を経過していない限り許可される見込みはないと思います。

3,どのように交通違反は確認されるでしょうか?

 運転免許を持っている場合、過去5年間の運転記録証明書を提出する必要があります。運転記録証明書とは、過去5年間の交通違反、交通事故、運転免許の行政処分の記録を証明するものです。運転記録証明書を交付してもらうことで、自己の交通違反歴や過去にどのような違反をしているかを確認することができます。

 帰化申請後は、手続きの過程で担当官と必ず面談があります。そこで、交通違反に関する質問もされることとなると思います。この場合に重要なことは、正直に答えて、違反に対しては反省していることを伝えることです。変に隠したり、ごまかしたりすると、不許可となる危険性が高まります。

「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了  
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法