外国人プロゲーマー(eスポーツ選手)の興行ビザ2号の許可要件・必要書類・申請手続き完全解説

はじめに

近年、**eスポーツ(e-sports)**は世界的な競技として急速に成長しており、日本でも国際大会やプロリーグが増加しています。海外のトッププロゲーマーが日本の大会に参加したり、日本のチームに所属して活動するケースも増えています。

このような場合に必要となるのが、在留資格「興行」です。
特に **eスポーツ大会やプロリーグ参加の場合は「興行ビザ2号(基準2号)」**が適用されるケースが多いです。

興行ビザは、活動内容により以下のように分類されています。

区分主な活動
興行1号歌手・俳優・ダンサー等
興行2号スポーツ・イベント出演
興行3号モデル・撮影等

eスポーツ選手は、スポーツイベントに参加する選手として扱われるため、通常は 興行ビザ2号が該当します。

この記事では、

  • 外国人プロゲーマーの興行ビザ2号
  • 許可要件
  • 必要書類
  • 審査ポイント
  • 申請の流れ
  • 実務上の注意点

を、行政書士実務の観点から詳しく解説します。


外国人プロゲーマーが取得する興行ビザ2号とは

在留資格「興行」は、外国人が日本で 興行活動(エンターテインメント・スポーツなど)を行う場合に認められる在留資格です。

その中でも 基準2号は、

演劇・歌謡・舞踊など以外の興行活動(スポーツ等)

に該当する活動に適用されます。

具体的には以下のような活動が対象です。

主な対象活動

  • プロスポーツ選手
  • 格闘技選手
  • サーカス団員
  • スポーツ大会参加選手
  • 国際ゲーム大会参加選手
  • eスポーツプロゲーマー

つまり、プロゲーマーが日本の大会に参加する場合は典型的な興行2号のケースとなります。


eスポーツ選手が興行ビザ2号になる典型ケース

外国人プロゲーマーが日本で活動する場合、次のようなケースがあります。

ケース1

海外プロチームの選手が
日本のeスポーツ大会に参加

  • EVO Japan
  • 東京ゲームショウ大会
  • プロリーグ

ケース2

日本のプロeスポーツチームに所属

  • 日本のeスポーツチームと契約
  • 日本リーグ参加

ケース3

スポンサーイベント出演

  • ゲームイベント
  • ファンミーティング
  • エキシビションマッチ

これらはすべて
観客を対象とした興行活動
に該当します。


興行ビザ2号の許可要件

外国人プロゲーマーが興行ビザ2号を取得するには、主に次の条件を満たす必要があります。

① 日本での興行活動があること

以下のような活動計画が必要です。

  • 大会参加
  • リーグ戦
  • イベント出演
  • エキシビション

審査では

  • 興行企画書
  • 大会要項
  • 出演契約

などで証明します。


② 契約に基づく活動であること

入管審査では
契約関係が明確かどうかが重視されます。

  • チーム契約
  • 出演契約
  • スポンサー契約

契約書には

  • 活動内容
  • 活動期間
  • 報酬
  • 地位

が明記されている必要があります。


③ 日本人と同等以上の報酬

興行ビザでは

日本人と同等以上の報酬

が必要です。

つまり

  • 無報酬
  • 交通費のみ

などは原則不可です。


④ 興行主の信頼性

審査では
主催者(招聘機関)の信用性が重視されます。

主催者の例

  • eスポーツ大会主催企業
  • イベント会社
  • プロチーム
  • スポンサー企業

審査ポイント

  • 過去のイベント実績
  • 財務状況
  • 反社会的勢力との関係なし

⑤ 活動計画が具体的

入管審査では

活動の具体性

が重要です。

必要情報

  • 大会日程
  • 会場
  • 参加選手
  • 報酬
  • 滞在期間

興行ビザ2号の必要書類

外国人プロゲーマーの興行ビザ2号では、主に以下の書類を提出します。

基本書類

  • 在留資格認定証明書交付申請書
  • 写真
  • 返信用封筒

申請人(プロゲーマー)の書類

  • パスポート写し
  • 履歴書
  • ゲーム大会実績
  • プロ契約書
  • プロフィール

招聘機関の書類

  • 登記事項証明書
  • 決算書
  • 会社概要
  • 従業員名簿

興行内容の書類

  • 出演契約書
  • 興行企画書
  • イベント概要
  • 興行日程表
  • 滞在日程

会場関連書類

  • 会場資料
  • 会場図面
  • 会場写真
  • 使用許可書

興行ビザ2号の申請手続き

外国人プロゲーマーのビザ申請は、通常以下の流れになります。

① 在留資格認定証明書申請

申請先
地方出入国在留管理局

申請者

  • 招聘機関
  • 行政書士

② COE交付

審査期間

約1〜3か月


③ 海外でビザ申請

日本大使館で

  • ビザ申請
  • パスポート提出

④ 日本入国

COE発行から
3か月以内に入国が必要です。


興行ビザ2号の審査ポイント

実務上、入管審査で重要視されるポイントは以下です。

① 報酬の説明

スポンサー契約
賞金
出演料

などの説明が必要です。


② イベントの信頼性

大会が実在するか
実際に開催されるか


③ プロ活動の実績

審査では

  • 世界大会実績
  • チーム所属
  • プロリーグ参加

などが有利になります。


よくある不許可理由

実務上よくある不許可例

① 無報酬イベント

興行ビザは
報酬が必須


② イベント実態が不明

大会資料なし


③ 契約内容不明

出演契約なし


④ 招聘機関の信用不足

新設会社のみ


Q&A

Q1 eスポーツ選手は興行ビザですか?

はい。
大会参加などの興行活動の場合
興行ビザ2号になります。


Q2 観光ビザで大会出場できますか?

原則できません。

賞金や出演料がある場合
就労資格が必要です。


Q3 滞在期間は?

興行ビザの在留期間

  • 3年
  • 1年
  • 6か月
  • 3か月
  • 30日

などがあります。


まとめ

外国人プロゲーマーが日本でeスポーツ大会に参加する場合、通常は **興行ビザ2号(基準2号)**が必要です。

重要なポイントは次の通りです。

  • eスポーツ大会参加は「スポーツ興行」
  • 日本人と同等以上の報酬が必要
  • 契約書・イベント計画が重要
  • 招聘機関の信頼性が審査ポイント

近年、日本でもeスポーツ市場は拡大しており、今後 外国人プロゲーマーのビザ申請はさらに増加する可能性があります。

適切な書類準備と実務対応が、許可取得の鍵となります。

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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法

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