永住申請の審査期間が長期化するのはどんな場合?理由・具体例・対策まで専門家が徹底解説


1. 永住申請の審査期間はどのくらいかかる?

永住許可申請の審査期間は、一般的に6か月〜1年程度とされています。
ただし、実務上は1年以上かかるケースも珍しくありません

出入国在留管理庁の公式サイトでも、永住申請は他の在留資格と比べて慎重な審査が行われることが示されています。
これは、永住許可が「在留期間の制限がなくなる極めて安定した地位」であるためです。

▶公式情報
出入国在留管理庁|永住許可申請
https://www.moj.go.jp/isa/applications/procedures/16-4.html


2. なぜ永住申請は審査に時間がかかるのか

永住申請では、単に「今の在留資格に適合しているか」だけではなく、

  • 日本での生活の安定性
  • 将来にわたる定住性
  • 公的義務(納税・年金・保険)の履行状況
  • 素行・法令遵守状況

など、過去から現在、そして将来までを総合的に判断されます。

そのため、
・確認事項が多い
・他機関(市区町村・税務署・年金機構等)との照会が必要
・書類だけでは判断できないケースがある

といった理由から、審査期間が長期化しやすいのです。


3. 永住申請の審査期間が長期化しやすい代表的なケース

ここからは、実務上、特に審査が長引きやすい典型例を具体的に解説します。


4. 収入・納税・社会保険に問題がある場合

年収が基準ギリギリ、または変動が大きい

永住申請では明確な年収基準は公表されていませんが、

  • 年収が低い
  • 年ごとの収入差が大きい
  • 転職直後で安定性が判断しづらい

このような場合、**「将来も安定した生活ができるか」**の確認に時間がかかります。

住民税・所得税の未納・遅延がある

たとえ完納していても、

  • 過去に滞納があった
  • 納付が期限後だった

場合には、経緯確認のため審査が長期化する傾向があります。

年金・健康保険の加入・支払いに空白がある

近年、永住審査では社会保険の適正加入が非常に重視されています。
加入期間の空白や切替時期のズレがあると、追加説明を求められることがあります。


5. 在留状況・職歴に不安要素がある場合

転職回数が多い

短期間での転職を繰り返している場合、

  • 雇用の安定性
  • 今後の就労継続性

について慎重に審査されます。

過去に在留資格変更・更新で注意を受けたことがある

軽微なものであっても、

  • 資格外活動違反
  • 届出遅れ

などがあると、記録確認に時間を要します。


6. 家族関係・身分関係で確認が必要な場合

配偶者がいる場合

日本人配偶者・永住者配偶者がいる場合でも、

  • 別居期間がある
  • 扶養関係が不明確
  • 収入分担が複雑

といった事情があると、実態確認のため審査が長引くことがあります。

子ども・扶養家族が多い場合

扶養家族が多い場合、

  • 世帯全体の生計維持能力
  • 実際の同居状況

などを確認するため、審査期間が延びやすくなります。


7. 提出書類の不備・追加資料が発生する場合

書類の不足・記載漏れ

永住申請は提出書類が非常に多く、

  • 課税証明書の年度違い
  • 会社資料の不足
  • 申請書の軽微な記載ミス

でも、追加資料提出となり、その分審査が止まります。

追加資料提出依頼

入管からの追加資料依頼があると、

  • 依頼書発送
  • 申請者の準備
  • 再確認

という流れになるため、1〜3か月以上延びることも珍しくありません

永住審査の考え方(公式資料)
出入国在留管理庁|永住許可に関するガイドライン
https://www.moj.go.jp/isa/applications/resources/nyukan_nyukan50.html


8. 審査が長期化しても不利になるとは限らない

重要なポイントとして、
「審査が長い=不許可」ではありません。

むしろ実務では、

  • 許可前に慎重な確認が行われている
  • 判断に迷うが、前向きに検討されている

ケースで審査が長期化することも多くあります。


9. 審査期間をできるだけ短くするための実務ポイント

  • 最新年度の納税証明書を正確に提出
  • 社会保険の加入履歴を整理
  • 職務内容説明書を具体的に記載
  • 不利な事情は理由書で先に説明
  • 書類は「読まれる前提」で整理

専門家が関与することで、追加資料の発生を防ぎ、結果的に審査期間短縮につながることもあります。


10. 永住申請の審査期間に関するQ&A

Q1. 1年以上経っても連絡がありません。不利ですか?

A. 不利とは限りません。永住申請では1年以上かかるケースも多く、照会や確認が続いている可能性があります。

Q2. 審査中に転職しても大丈夫ですか?

A. 原則可能ですが、必ず入管へ届出を行い、状況によっては説明資料を提出しましょう。

Q3. 途中で問い合わせはできますか?

A. 可能ですが、頻繁な問い合わせは避け、1年以上経過した場合など合理的なタイミングが望ましいです。


11. まとめ|「長期化=不許可」ではない

永住申請の審査期間が長期化する主な理由は、

  • 収入・納税・社会保険の確認
  • 在留・就労の安定性確認
  • 家族関係・生活実態の確認
  • 書類不備や追加資料対応

といった、慎重な確認作業にあります。

正確な書類提出と事前対策を行えば、
審査が長引いても許可につながる可能性は十分にあります


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  「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」  同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))  明治大学法科大学院修了 「資格」  行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」  入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法
「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法

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