永住申請の審査期間は短縮できる?|審査が長引く原因と実務的対策を専門家が徹底解説
目次
はじめに|「永住申請は時間がかかる」は本当か?
永住許可申請を検討している多くの外国人の方が、最初に不安を感じるのが
「審査期間が長いのではないか?」
「少しでも早く結果を知りたいが、短縮する方法はあるのか?」
という点です。
実際、永住申請の審査期間は、他の在留資格に比べて長期化しやすい手続きです。しかし、
正しい準備と戦略を取ることで、審査が長引くリスクを減らすことは可能
です。
本記事では、
- 永住申請の標準的な審査期間
- 審査が長引く主な原因
- 審査期間を短くするための実務的対策
- 申請前に必ず確認すべきポイント
を、専門家視点で詳しく解説します。
1.永住許可申請の審査期間はどのくらい?
(1)公式に示されている標準的な審査期間
出入国在留管理庁の公式情報によると、永住許可申請の審査期間は以下のように案内されています。
永住許可の標準処理期間は「4か月~6か月程度」
※ただし、案件の内容によりこれより長くなることがある
参考:
出入国在留管理庁
https://www.moj.go.jp/isa/applications/procedures/16-4.html
実務上は、
- 6か月~10か月程度
- 長い場合は1年以上
かかるケースも珍しくありません。
2.永住申請の審査期間が長くなる主な原因
永住申請の審査が長引く最大の理由は、審査項目が非常に多く、かつ厳格であることです。
(1)提出書類の不備・不足
- 必要書類が揃っていない
- 記載内容に矛盾がある
- 添付資料が不足している
この場合、**追加資料提出通知**が届き、審査が一時中断されます。
追加資料の提出=審査期間が数か月延びる要因
(2)年収・納税状況の確認に時間がかかる
永住申請では、以下が厳しくチェックされます。
- 住民税・所得税の納付状況
- 年金・健康保険の加入・納付状況
- 収入の安定性・継続性
特に、
- 転職回数が多い
- 自営業・経営者
- 直近で収入変動がある
場合、慎重な審査が行われ、時間がかかりやすくなります。
(3)家族関係・身分関係の確認
- 配偶者との婚姻実態
- 同居状況
- 扶養関係の実態
これらの確認に時間がかかるケースも多く、配偶者ビザ経由の永住申請では特に注意が必要です。
(4)在留状況・素行要件の精査
- 過去の在留資格変更履歴
- 在留期限超過・資格外活動違反の有無
- 交通違反・軽微な違反歴
「軽い違反だから問題ない」と思っていても、審査官は全履歴を確認します。
3.永住申請の審査期間を短くする方法はある?
結論から言うと、
「特別に早くしてもらう裏技」は存在しません。
しかし、審査が長引く原因を排除すること=結果的に審査期間を短縮することは可能です。
4.審査期間を短くするための具体的対策【実務編】
(1)提出書類を「過不足なく・一発で」揃える
最重要ポイントです。
- 入管指定書類をすべて網羅
- 任意提出書類も積極的に提出
- 説明不足になりやすい点は補足資料を添付
追加資料提出を防ぐことが最大の時短策
(2)年金・税金は「証明書ベース」で完璧に整える
口頭説明は意味がありません。
- 課税証明書
- 納税証明書
- 年金定期便・納付記録
を客観資料として提出することで、審査官の確認時間を短縮できます。
参考:
永住許可に関するガイドライン
https://www.moj.go.jp/isa/applications/resources/nyukan_nyukan50.html
(3)理由書・説明書を活用する
以下に該当する場合は、理由書の提出が強く推奨されます。
- 転職・休職・収入変動がある
- 扶養家族が多い
- 過去に軽微な違反歴がある
審査官が「確認すべき点」を先に説明することで、追加調査を防げます。
(4)申請タイミングを見極める
以下のタイミングは避けましょう。
- 転職直後
- 納税直後(証明書が反映されていない)
- 在留期限ギリギリ
「安定している状態での申請」=審査がスムーズ
(5)専門家(行政書士)に依頼する
永住申請は、
- 書類量が多い
- 判断が属人的
- 追加資料リスクが高い
ため、専門家が関与することで審査期間短縮につながるケースが多いです。
5.「早く結果を知りたい」は入管に伝えられる?
原則として、
- 審査の優先対応
- 期限指定
はできません。
ただし、やむを得ない事情がある場合は、事情説明書の提出により考慮される可能性はあります。
6.永住申請の審査期間に関するQ&A
Q1.永住申請は最短でどれくらいで許可されますか?
A.事案が非常にシンプルな場合でも、4か月未満で許可されるケースは稀です。
Q2.追加資料を出すとどれくらい遅れますか?
A.内容にもよりますが、1~3か月以上延びることが多いです。
Q3.審査中に引っ越しや転職をしても大丈夫?
A.可能ですが、必ず届出が必要で、内容次第では審査が長引く要因になります。
Q4.申請後に状況が変わった場合はどうすればいい?
A.速やかに入管へ届け出ることで、不要な疑義を防げます。
7.まとめ|永住申請の審査期間を短くする最大のポイント
✔ 永住申請の審査期間は原則4~6か月だが、実務上は半年以上が一般的
✔ 「早くする裏技」はない
✔ 書類の完成度が審査期間を左右する
✔ 追加資料を出さないことが最大の時短策
✔ 専門家の関与は結果的に近道になることが多い
永住申請は「時間との戦い」ではなく、
「準備の質」が結果とスピードを決める手続き
です。
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![]() 「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学)) 明治大学法科大学院修了 「資格」 行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法 |
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