帰化申請の手続きはどんな流れ?必要書類から審査期間まで徹底解説
「日本に永住したい」「日本国籍を取得したい」——そんな方にとって重要なのが「帰化申請」です。
この記事では、帰化申請の手続きの流れを、初回相談から許可まで段階的にわかりやすく解説します。
行政書士が監修した正確な情報をもとに、必要書類・審査のポイント・所要期間についても詳しくご紹介します。
目次
帰化とは?|まずは制度の基本を理解しよう
帰化とは、外国籍の方が法務大臣の許可を受けて日本国籍を取得する制度です。
帰化には「普通帰化」「簡易帰化」「大帰化」の3種類がありますが、ほとんどの方は「普通帰化」の対象となります。
🔗 参考:法務省|帰化許可申請
帰化申請の流れ|7つのステップで完全理解
以下が、帰化申請の一般的な流れです。
1. 【事前準備】法務局へ電話予約
まず、申請者の住所地を管轄する法務局(地方法務局)に連絡し、帰化申請の事前相談の予約を取ります。
※飛び込みで行っても対応してもらえない場合がほとんどです。
2. 【相談】法務局での事前面談
予約日に法務局へ出向き、担当官との面談を受けます。
この面談で以下の内容が確認されます:
- 日本語能力
- 就労・収入状況
- 素行(犯罪歴や交通違反など)
- 納税状況
3. 【書類収集】必要書類の準備
帰化申請には多数の書類が必要です。主な書類は以下の通り:
書類名 | 発行先・備考 |
---|---|
帰化許可申請書 | 法務局で配布されます |
履歴書・動機書 | 自筆で記入 |
住民票・戸籍謄本 | 市区町村役所 |
課税証明書・納税証明書 | 税務署・市役所 |
在勤証明書 | 勤務先から取得 |
出入国履歴 | 入国管理局、またはマイナポータル利用可 |
4. 【申請書類提出】法務局で正式提出
書類がすべて揃ったら、法務局へ再度予約の上、正式に申請を行います。
この際、本人確認や追加質問への対応が求められることもあります。
5. 【事情聴取】担当官との面談・自宅訪問
申請後、法務局の担当官による事情聴取が行われます。内容は次の通り:
- 履歴や家族構成の確認
- 帰化動機のヒアリング
- 自宅訪問による生活実態の確認(必要に応じて)
6. 【審査期間】約1年ほどかかるのが一般的
帰化の審査は、一般的に6ヶ月~1年程度かかります。
審査中に追加書類の提出を求められる場合もあるため、こまめな連絡と誠実な対応が大切です。
7. 【許可・不許可の通知】最終決定を待つ
審査の結果、許可されれば「官報」に公告され、その後通知が届きます。
通知を持参して市役所にて戸籍作成の手続きを行えば、晴れて日本国籍取得となります。
帰化申請でよくあるQ&A
Q. 帰化申請は自分でできますか?
はい、可能です。ただし非常に多くの書類・日本語能力・正確な記載が求められるため、行政書士など専門家への依頼もおすすめです。
帰化申請は「準備」が9割!早めの行動を
帰化申請は「書類の不備」「面談対応」「審査への理解」が非常に重要です。
初回相談から約1年かかる長丁場の手続きなので、専門家と連携して一歩一歩進めることが成功のカギです。
まとめ|帰化申請の流れをしっかり理解して確実に進めよう
ステップ | 内容 |
---|---|
1 | 法務局に予約・相談 |
2 | 面談を受ける |
3 | 必要書類の準備 |
4 | 正式に申請提出 |
5 | 事情聴取・自宅訪問 |
6 | 約1年の審査期間 |
7 | 官報公告後、日本国籍取得 |
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![]() 「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学)) 明治大学法科大学院修了 「資格」 行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法 |