永住者の配偶者ビザ申請で年齢差が大きい場合の注意点

日本で永住者の配偶者等の在留資格(通称:永住者の配偶者ビザ)を申請する際、特に年齢差が大きい場合には審査官の目が厳しくなることがあります。この記事では、年齢差がある夫婦が申請を成功させるために押さえておくべきポイントをわかりやすく解説します。


1. 永住者の配偶者ビザとは?

永住者の配偶者等は、日本に永住資格を持つ外国人の配偶者に与えられる在留資格です。永住者と結婚して、真実かつ継続した婚姻関係が認められる場合に取得可能です。


2. 年齢差が大きい夫婦の申請でなぜ審査が厳しくなるのか?

年齢差が大きい場合、以下の理由で入管局は慎重な審査を行います。

  • 偽装結婚の疑い:経済的な利益や在留資格取得を目的とした結婚と疑われやすい
  • 生活実態の確認:実際に共同生活が行われているかの証明が求められる
  • 婚姻の継続性の証明:婚姻期間の長さだけでなく、真実性の証明が重要視される

3. 申請時に注意すべきポイント

3-1. 生活実態を詳細に示す

  • 同居の住所を証明できる公共料金の領収書や賃貸契約書などを提出
  • 共同名義の銀行口座やクレジットカードの明細など、経済的な結びつきを証明

3-2. 結婚の真実性を裏付ける資料を準備する

  • 結婚式の写真や招待状、親族や友人からの証明書
  • 交際の経緯やコミュニケーション履歴(メールやチャットの記録)

3-3. 入管からの質問には誠実に対応する

  • 審査で質問書が来ることも多いため、嘘偽りなく回答する
  • 必要に応じて専門家(行政書士)に相談

4. 審査で求められる証拠書類の例

種類
同居証明住民票の写し、公共料金の領収書、賃貸契約書
結婚の証明婚姻届受理証明書、結婚式写真、親族証明書
交際の証明メールやLINEの履歴、旅行写真、プレゼントの証拠
経済的結びつき証明共同口座の明細、家計簿、保険証書

5. よくある質問(Q&A)

Q1. 年齢差は何歳以上だと問題になる?
A1. 明確な基準はありませんが、15歳以上の差がある場合は特に審査が厳しくなる傾向があります。

Q2. 年齢差が大きくても必ず不許可になる?
A2. いいえ。真実の婚姻関係と生活実態が十分に証明できれば問題ありません。


6. まとめと参考リンク

年齢差が大きい場合でも、真実の結婚生活を示せば永住者の配偶者ビザは取得可能です。入管局の審査に備え、証拠書類の準備と専門家への相談をおすすめします。

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【外部リンク】

法務省:在留資格「永住者の配偶者等」
日本行政書士会連合会


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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法