永住ビザ取得に必要な年収はいくら?年収基準と注意点を徹底解説
日本での安定した生活を築き、長期的な滞在を希望する外国人にとって「永住ビザ(永住許可)」の取得は大きな目標です。
その中でも特に多くの人が気にするのが「永住ビザに必要な年収はいくらか?」という点です。
この記事では、永住ビザ申請に必要とされる年収の基準や審査ポイントを詳しく解説し、年収以外で重視される要素についても紹介します。
目次
結論:永住ビザに必要な年収は「概ね300万円以上」
法務省の公式ガイドラインでは具体的な年収額は明記されていませんが、実務上は以下のような基準が存在します。
家族構成 | 年収の目安 |
---|---|
単身 | 約300万円以上 |
夫婦(配偶者1人) | 約350〜400万円以上 |
夫婦+子ども1人 | 約400〜450万円以上 |
それ以上の家族 | 一人追加ごとに+約50万円 |
🔗 参考: 法務省「永住許可に関するガイドライン」
年収以外にも重要!審査される主なポイント
永住ビザの審査では年収だけでなく、総合的な生活基盤の安定性が重視されます。以下のポイントが重要です。
1. 安定した職業と継続的な収入
- 雇用形態が正社員であることが望ましい
- 自営業やフリーランスの場合、3年以上の安定収入の実績が必要
2. 納税状況
- 所得税、住民税、国民健康保険料などを過去数年間しっかり納付していること
- 納税証明書や課税証明書で確認されます
🔗【関連ページ】就労ビザ(技術・人文知識・国際業務)から永住ビザを取得するには?
3. 年金の加入と納付
- 原則として過去2年間の年金納付状況が審査対象(例:国民年金・厚生年金)
- 未納があると審査が通らないことも
4. 居住期間と在留歴
- 一般的には「10年以上継続して日本に在留しており、そのうち5年以上は就労ビザなどで滞在していること」が必要
- 高度人材の場合、短縮(1年または3年)される特例あり
🔗【参考:】出入国在留管理庁「永住許可制度の適正化Q&A」
✅ 永住ビザ申請でよくあるQ&A
Q1. ボーナスは年収に含まれる?
はい、課税対象の収入であればボーナスも年収に含まれます。ただし、安定性が重視されるため、基本給が低い場合はマイナス評価になることもあります。
Q2. 配偶者が働いている場合、その収入も考慮される?
はい、家族全体の収入として合算されるケースもあります。ただし、主たる申請者(あなた自身)の収入が一定以上あることが前提です。
✅ まとめ:年収だけでなくトータルな生活基盤が重要
永住ビザの取得には、最低300万円前後の安定した年収が必要とされていますが、それだけでは足りません。以下を満たすことが成功の鍵です。
- 安定した就労と継続的な収入
- 納税・年金などの公的義務の履行
- 在留期間や素行(違反歴がないこと)も重要
しっかりと準備して、万全な状態で申請しましょう。
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外部リンク
▶ 永住ビザの取得を検討している方は、専門家への相談もおすすめです。行政書士に相談することで、個別の状況に応じた適切なアドバイスが得られます。
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![]() 「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学)) 明治大学法科大学院修了 「資格」 行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法 |