外国語指導助手(ALT)で教育ビザは取れる?完全ガイド
ALTとして日本で働きたいけど、「教育ビザって本当に取れるの?」「人文知識・国際業務ビザとの違いは?」と不安な方へ。この記事では、**外国語指導助手(ALT)として取得できる在留資格=教育ビザ(Instructor Visa)**について、要件・手続き・注意点をわかりやすく解説します。
目次
外国語指導助手(ALT)とは?
ALT(Assistant Language Teacher)は、日本の学校において、英語教育の補助を行う外国人講師のことです。
主な仕事内容
- 小中高の英語授業で日本人教員のサポート
- 発音・会話の指導
- 国際文化の紹介
ALTは、英語力を活かして教育に貢献できる人気の仕事です。
ALTに取得できるビザの種類
ALTとして日本で働く場合、主に以下の2種類の就労ビザが該当します。
ビザの種類 | 適用ケース |
---|---|
教育ビザ(Instructor) | 公立学校で教えるALT(市町村、教育委員会など) |
人文知識・国際業務ビザ | 語学学校、英会話スクール、翻訳通訳 |
教育ビザ(インストラクタービザ)とは?
教育ビザとは、日本の小中高等学校などで語学等の指導に従事する外国人のための在留資格です。
対象職場
- 小学校
- 中学校
- 高等学校
- 特別支援学校
法的根拠
ALTで教育ビザが取れるケースとは?
✅ 教育ビザが取得できる代表的なパターン
ケース | 教育ビザの可否 | 解説 |
---|---|---|
JETプログラムのALT | 〇 | 地方自治体の直接雇用で公立学校勤務 |
派遣ALT(Interac, Altia Central) | △ | 配属先が公立学校であれば可能。派遣形態により判断 |
語学学校のALT | ✕ | 原則「人文知識・国際業務ビザ」対象 |
人文知識・国際業務ビザとの違い
比較項目 | 教育ビザ | 人文知識・国際業務ビザ |
---|---|---|
対象職場 | 公立・私立学校(学校教育法上の学校) | 語学学校 |
業務内容 | 教育指導(語学) | 翻訳、通訳、教育、マーケティングなど |
主な申請者 | JET参加ALT、地方自治体派遣ALT | 英会話講師、企業内通訳 |
教育ビザ取得の条件と必要書類
取得条件(基本)
- 学士号(4年制大学卒業以上)
- 教育機関との正式な雇用契約
- 日本語能力は不要(あると便利)
主な提出書類
書類 | 解説 |
---|---|
パスポート | 有効期限内 |
卒業証明書 | 英文が望ましい |
雇用契約書 | 勤務先、業務内容、給与等を明記 |
在留資格認定証明書(COE) | 雇用先が入管に申請 |
履歴書 | 英文または和文(雇用先の指示に従う) |
教育ビザ申請の流れ(ステップ別)
- ALT求人に応募・内定を得る
公立学校または自治体と契約するALT職へ応募 - 雇用先がCOEを入管に申請
必要書類を提出し、COE(在留資格認定証明書)を取得 - COEをもとにビザを申請
在住国の日本大使館で教育ビザを申請(5~10営業日程度) - 日本入国→在留カード受領
空港で在留カードが交付され、就労可能に
よくある質問(FAQ)
Q. 教育ビザが必要なのはどんなALT?
A. 公立学校に配属されるALTは原則「教育ビザ」が必要です。
Q. ALTで教育ビザが出ないケースはありますか?
A. はい。派遣元がALT業務の一部を「通訳・マーケティング業務」として契約している場合は「人文知識・国際業務」ビザになることがあります。
Q. 教育ビザで副業はできますか?
A. 原則として許可が必要です(資格外活動許可)。教育ビザは「教育業務」に限定されています。
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✅ まとめ:ALTで教育ビザは取れる!
- 公立学校に勤務するALTは教育ビザ(Instructor)が取得可能です。
- 雇用形態や職務内容が明確であれば、入管での審査もスムーズです。
- 逆に、語学学校や私立ALTの場合は「人文知識・国際業務ビザ」が必要になるので注意しましょう。
日本でALTとして活躍したいあなたにとって、正しいビザの選択はキャリア成功の第一歩です。ビザで不安な点があれば、専門家や雇用先に相談しながら早めに手続きを進めましょう。
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![]() 「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学)) 明治大学法科大学院修了 「資格」 行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法 |