留学生が技術・人文知識・国際業務ビザを取得するには?就職成功までの完全ガイド

「日本で就職したいけど、どのビザを取ればいいの?」
日本の大学や専門学校を卒業した外国人留学生が、卒業後も日本で働き続けるためには、「技術・人文知識・国際業務ビザ(技人国ビザ)」の取得が必要です。

本記事では、ビザ取得の条件・必要書類・申請の流れまで、初心者でもわかるように徹底解説します。


技術・人文知識・国際業務ビザとは?

「技術・人文知識・国際業務ビザ(通称:技人国ビザ)」は、日本でホワイトカラーの業務に従事する外国人のための就労ビザです。

主な対象職種:

分野具体例
技術システムエンジニア、プログラマー、機械設計など
人文知識経理、法律、経営、マーケティングなど
国際業務通訳、翻訳、語学教師、海外営業など

💡 POINT:コンビニや飲食店での接客業など、単純労働は対象外です。


留学生がビザを取得する条件とは?

以下の3つの条件をすべて満たす必要があります:

  1. 日本での就職先があること(内定必須)
  2. 学歴と仕事内容が一致していること(例:経済学部卒 → 経理職)
  3. 雇用契約がフルタイムであること(原則:正社員)

🔗 留学生の就職活動完全ガイド|成功の秘訣と最新情報


ビザ取得までの流れ【5ステップ】

Step 1. 就職活動で内定を獲得

留学生として在留資格変更をするには、まず就職先(雇用主)を確保する必要があります。

Step 2. 職務内容がビザの対象に当てはまるか確認

雇用予定の仕事内容が「技人国」ビザの範囲内にあるか、必ず事前にチェックしましょう。

Step 3. 会社に必要書類の準備を依頼

  • 雇用契約書
  • 登記簿謄本
  • 会社案内
  • 職務内容説明書 など

Step 4. 在留資格変更許可申請を提出

最寄りの出入国在留管理局で、以下の書類を提出して申請します。

Step 5. 許可を待ち、在留カードを更新

審査期間は1〜3ヶ月程度です。許可後、在留カードに新しい資格が反映されます。


必要書類一覧

書類名発行元・備考
在留資格変更許可申請書出入国在留管理庁HPからダウンロード
卒業(見込)証明書大学・専門学校発行
成績証明書同上
雇用契約書勤務条件記載必須
履歴書(和文)自分で作成
企業情報関連資料会社側で準備

注意点とよくある失敗

❌ 学歴と仕事内容が一致していない

例:文学部卒でプログラマー就職 → 却下される可能性あり

❌ 書類不備・不足

一つでも不足すると審査が止まるため、ダブルチェック必須です。

❌ 卒業前に申請し忘れる

卒業後すぐ「留学ビザ」が失効するため、卒業前から準備を開始しましょう。


技人国ビザ取得後のポイント

  • 最初の在留期間は1〜5年(その後更新可能)
  • 転職時は再申請が必要(新職務が条件に合っているか確認)
  • 永住・配偶者ビザへの切り替えも将来的に可能

🔗 在留資格一覧と活動内容を徹底解説|外国人の日本滞在ガイド


よくある質問(FAQ)

Q1. 専門学校卒でもビザは取れますか?

→ 「専門士」の称号がある場合は申請可能です。ただし職種との関連性が重要です。

Q2. 内定が出た会社が小規模だけど大丈夫?

安定性や継続性のある企業であるかが審査されます。業績や社員数がポイントになります。

Q3. 在学中に申請できますか?

→ はい。卒業見込み証明書を提出すれば、在学中に申請し、卒業後すぐ就労が可能です。


まとめ:早めの準備と正確な申請が成功のカギ!

「技術・人文知識・国際業務ビザ」は、留学生が日本で就職するための最も一般的かつ重要な在留資格です。
早めの内定獲得正確な書類提出が成功のポイントになります。

わからないことがある場合は、専門の行政書士や留学生支援機関に相談するのが安全です。


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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法