永住許可理由書の書き方と例文テンプレートはこちら【審査に通るコツも解説】
目次
この記事でわかること
- 永住許可理由書とは何か
- 審査に通るための書き方とポイント
- すぐに使える理由書の例文・テンプレート
- よくある質問とNG例
永住許可理由書とは?
永住許可理由書は、日本での永住権を申請する際に提出する書類のひとつで、申請者がなぜ日本に永住したいのか、どのような生活を送っているかを文章で説明する重要な書類です。
出入国在留管理庁(入管)はこの理由書を通じて、申請者の生活の安定性、納税状況、日本社会への定着・貢献度などを判断材料とします。
永住許可理由書の書き方【基本構成とコツ】
永住理由書は、以下の構成で書くと効果的です。
① あいさつと申請目的の明記
丁寧な言葉ではじめ、永住許可を申請する目的を簡潔に伝えましょう。
② 日本に来た経緯と現在の在留状況
- 何年から在留しているか
- どのような在留資格を持っているか
- 勤務先・職種・年収など
③ 経済的安定性(収入・納税状況)
- 年収の目安
- 過去数年間の納税実績
- 社会保険への加入状況
④ 日本社会との関わり・適応状況
- 地域活動、子どもの学校、PTAなど
- 日本語能力や文化理解
- 友人・家族との関係
⑤ 将来の定住意思と貢献意欲
- 将来も日本に居住し続けたい意志
- 日本社会に対して何ができるか
- 家族との生活設計など
⑥ 結びのあいさつ
永住許可理由書の例文テンプレート【コピーOK】
法務大臣殿
氏名:○○
生年月日:○○年〇月〇日
国籍:大韓民国
永住理由書
私は○○(韓国籍)と申します。この度、在留資格「永住者」を申請させて頂きました。以下では、来日から現在までの経緯などを中心に在留資格「永住者」を申請した理由について説明させて頂きます。
1,来日から現在までの経緯について
私は、○○年に韓国○○市で生まれました。○○年〇〇月(当時○○歳)に、留学を目的として来日しました。日本語を学ぶため日本語学校に入学し、専門学校を経て、○○年に○○大学に入学し○○年に卒業しました、大学卒業後は○○株式会社に入社し、現在に至るまで勤務しています。
2,現在の仕事状況について
現在、私は○○株式会社に勤務しています。同社には○○年〇月に入社し、入社から○○年以上が経過しています。現在の担当業務は、○○部で○○や○○を担当しています。仕事に関しては、私の専門性を生かすことができ、非常にやりがいを感じています。会社の同僚や上司にも恵まれ、とても良くして頂いています。これからも、仕事仲間と共に、より一層仕事に励み、会社の発展や日本社会に貢献していきたいと思います。
3,私生活に関する事項について
私は、○○年〇月に○○国籍の○○さんと結婚いたしました。そして、妻(または夫)との間に、○○年〇月に長男(長女)○○が生まれました。現在は、○○県○○市の賃貸マンションで、家族3人で生活しています。
4,申請理由について
私は、○○年に留学を目的として来日した以降、今年で○○年の間日本に居住しています。日本在留中は、学生時代や職場で多くの友人や同僚と出会い支えられてきました。とても恵まれていました。これからは、私が友人や同僚を支えるとともに、日本社会の発展に貢献していきたいと思っています。永住者として妻と子供と家族3人で、日本で生活を続け、グローバル化する日本社会の一助となることができれば、うれしく思います。
日本での生活は○○年間になります。職場も日本にあります。妻と子供も日本で生活しています。このように私の生活の基盤は日本にあります。今後も日本国内で生活していく必要があり、この度在留資格「永住者」を申請させて頂きました。日本国の住民として妻と子供と家族3人で誠実に暮らし、法律を遵守して生活していく所存でございます。
以上ご説明させて頂いた理由により、在留資格「永住者」を申請させて頂きました。何卒許可を頂けますよう、よろしくお願いいたします。
審査に通る永住許可理由書にするための5つのポイント
- 具体的な数値・事実を書く(年収・納税年数など)
- 地域活動や家族構成を明記し、日本社会への定着を示す
- 文法ミスや曖昧な表現を避ける(読みやすさ重視)
- 自筆よりもパソコン作成(フォーマットが整っている方が好印象)
- 専門家のチェックを受ける(行政書士など)と安心
❌ NGな永住理由書の例【不許可リスクあり】
- 理由が曖昧で短すぎる
- 「ずっと住みたいから」など抽象的な表現のみ
- 所得・納税などの記載が一切ない
- 日本語が誤字脱字だらけ
- テンプレだけで、自分の状況にカスタマイズしていない
よくある質問(FAQ)
Q. 永住許可理由書は手書きでもOKですか?
→ はい、OKですが、パソコンでの作成が推奨されます。読みやすく整っていることが重要です。
Q. 日本語に自信がない場合、翻訳を使ってもいいですか?
→ 可能です。ただし、機械翻訳のみは避け、日本語話者にチェックしてもらうことをおすすめします。
Q. 理由書の提出は必須ですか?
→ 多くの永住申請で事実上必須とされています。提出しないと審査で不利になります。
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まとめ:理由書はあなたの信頼を伝えるチャンス
永住許可理由書は、単なる形式的な書類ではなく、あなたの日本での生活や想いを入管に伝える大切な手紙です。しっかりと準備して、自信を持って申請に臨みましょう。
![]() 「記事監修」 加納行政書士事務所 運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/ 代表 特定行政書士 加納 裕之 「学歴」 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学)) 明治大学法科大学院修了 「資格」 行政書士(特定付記)、TOEIC805点 「専門分野」 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法 |
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