日本人の配偶者ビザ(在留資格「日本人の配偶者等」)質問書の書き方【徹底解説】

はじめに:なぜ「質問書」の書き方が重要なのか?

日本人と結婚した外国人が日本で一緒に生活するためには、「日本人の配偶者等」という在留資格が必要です。その**ビザ申請の中でも特に重要な書類が「質問書」**です。

質問書の内容が不十分だったり、矛盾があったりすると、ビザが不許可になる可能性もあります。本記事では、ビザ申請を成功に導くための質問書の書き方と注意点を、行政書士の視点から詳しく解説します。


1. 日本人の配偶者ビザとは?

「日本人の配偶者等」は、日本人と婚姻している外国人が取得できる在留資格です。配偶者ビザを取得すると、日本で生活し、働くことも可能になります。


2. 質問書とは?目的とその重要性

質問書の役割とは?

質問書は、結婚の真実性を証明するための中心的な資料です。入管(出入国在留管理局)はこの書類を通じて、偽装結婚ではないかどうかを判断します。

審査官が質問書で見るポイント

  • 結婚に至った経緯
  • 出会いのきっかけと交際期間
  • 夫婦の意思疎通(言語や文化の理解)
  • 結婚後の生活設計

3. 【完全解説】質問書の書き方(項目別)

① 出会いのきっかけ

**具体的に時系列で書くのがポイント。**たとえば、「2020年4月に共通の友人の紹介で知り合い、同年6月から交際を開始した」など、曖昧さを避けることが大切です。

② 交際から結婚までの経緯

  • どこで何回会ったか
  • 両親への紹介はいつか
  • 結婚を決意した理由

事実と感情をバランスよく記載しましょう。

③ 相手の両親や親族との関係

「相手の両親と面会した」「家族行事に参加した」などの具体的なやり取りを記載すると、信憑性が上がります。

④ 使用言語とコミュニケーション方法

言葉の壁をどう乗り越えているか、どのように意思疎通しているかも重要なポイントです。言語だけでなく、アプリの利用、翻訳ツールなども記載可能です。

⑤ 結婚生活の実態

  • 誰が生計を支えているか
  • 住居の状況
  • 将来的な生活設計

4. よくあるミスと不許可事例

  • 嘘の記載(出会いの時期を偽るなど)
  • 記載があいまい、簡潔すぎる
  • 日本語が極端に不自然で第三者が作成したと疑われる文体

本人の言葉で、できるだけ詳細に書くことが信頼性アップに繋がります。


5. ビザ審査官が重視するチェックポイント

  • 矛盾のない内容か?
  • 他の資料(写真、メール履歴)と整合性が取れているか?
  • 日本での生活が現実的か?

6. 行政書士に依頼するメリット

  • 書類作成をプロが代行
  • ビザ不許可リスクを最小限に
  • 入管への適切な説明・戦略的アプローチ

専門家のサポートを受けることで、許可率が格段に上がります。


7. まとめ:質問書作成の5つのコツ

  1. できるだけ具体的に・時系列で書く
  2. 夫婦のリアルな関係性を伝える
  3. 矛盾がないように他の書類と整合性を取る
  4. 第三者に伝わる日本語で記述する
  5. 不安な場合は行政書士に相談する

よくある質問(FAQ)

Q. 英語で書いても大丈夫ですか?

A. 基本的には日本語で書く必要があります。日本語が苦手な方は、翻訳サポートを受けて日本語で提出しましょう。

Q. 質問書だけでビザが取れますか?

A. いいえ。他の資料(婚姻証明、写真、LINE履歴など)と合わせて総合的に判断されます。


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「記事監修」
加納行政書士事務所
運営HP:ビザ申請サポートNavi https://visasupportnavi.net/  

代表
特定行政書士 加納 裕之  
「学歴」
 同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士前期課程修了(修士(法学))
 明治大学法科大学院修了
「資格」
 行政書士(特定付記)、TOEIC805点
「専門分野」
 入管取次・ビザ申請、在留資格、永住・帰化、外国人問題、国際公法

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